今日これから楽しむのは、フローランス・マルゴワール(ヴァイオリン)と、ブランディーヌ・ランヌー(チェンバロ)によるヴァイオリン・ソナタ第3番(BWV1016)です。マルゴワールは、ジャン・クロード・マルゴワール(故人)の娘で、1960年生まれ。ランヌーは1996年生まれで、ともにフランスの奏者です。マルゴワールは、父ゆずりといっていいのか、このバッハにおいても音楽がおっとりしています。昨日の第1番のような曲では、もうちょっときびしさがあってもよいのかなと思いますが、今日の第3番ではのびやかさがよい効果を生んでいるようです。使用楽器は、マルゴワールがピエール・ジャキエ(マティアス)の1981年製(アマティにもとづく)、ランヌーがアンソニー・サイデイとフレデリク・バルの1985年製(ルッカースおよびエムシュにもとづく)です。
CD : ZZT050801(Zig Zag Territoires)