毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




今週きいているのは、レイチェル・バートン・パインジョリー・ヴィニクールによる、6曲のオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ(2017年録音)。これからきくのはソナタ第3番(BWV1016)で、レイチェルのことばをかりれば「栄光のホ長調」です。もっとも、ホ長調はヨーハン・マッテゾンにいわせると、「絶望に満ちた、あるいは死ぬほどの悲しみを比類なくうまく表す」(山下道子訳「マッテゾンの調性格論」)とのことですが、曲をきいているかぎりでは、そういうふうにはきこえてきません。第3楽章のアダージョ・マ・ノン・タント(嬰ハ短調)なら、それに近いですが……。

CD : CDR 90000 177(Cedille Records)

CDR 90000 177

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これからきくのは、レイチェル・バートン・パインジョリー・ヴィニクールによる、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ第2番(BWV1015)です。このソナタ第2番は、ドルチェ、アレグロ、アンダンテ・ウン・ポーコ、プレストからなり、このうちアレグロとプレストは、イ長調らしい輝きを放っています。ドルチェはまさに甘美な歌ですが、アンダンテ・ウン・ポーコのみは嬰ヘ短調で、美しい陰影となってほかの楽章をひきたてます。ヴァイオリンのレイチェルの使用楽器は、オリジナル仕様のニコラ・ガリアーノ製(1770年)で、チェンバロのヴィニクールの使用楽器は、パスカル・タスカン(1769年)によるトニーチネリー製(2012年)。録音は2017年です。

CD : CDR 90000 177(Cedille Records)

CDR 90000 177

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今週きいていくのは、レイチェル・バートン・パイン(ヴァイオリン)、ジョリー・ヴィニクール(チェンバロ)による、6曲のオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタです。2017年に録音されたCDには、第1番(BWV1014)から順に収録されており、ここでも収録順に楽しんでいきます。レイチェルの楽器は、オリジナル仕様のニコラ・ガリアーノ(1770年)に、ルイ・ベガンの18世紀モデルの弓。ヴィニクールの楽器は、トニー・チネリー(2012年)で、パスカル・タスカン(1769年)モデルです。

CD : CDR 90000 177(Cedille Records)

CDR 90000 177

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三位一体節後第17日曜日にきくのは、ハリー・クリストファーズとザ・シックスティーンによるミサ曲イ長調(2013年録音)です。このBWV234はほかのミサ曲と同じく、全6曲すべて旧作からの転用とみられ、美しい第4曲のソプラノ・アリア、「クイ・トリス」もそのひとつです。原曲となったBWV179第5曲の編成は、ソプラノ、2本のオーボエ・ダ・カッチャ、通奏低音というものでしたが、BWV234第4曲は、ソプラノ、2本のフルート、ヴァイオリンとヴィオラのユニゾンというめずらしい編成に。原曲も美しいアリアですが、転用されたほうは歌詞を反映した、痛切で、いっそう美しいものとなっています。

CD : COR16120(CORO)

COR16120

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アナ・ゲッケルの演奏できいてきた、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(NoMadMusic FF003)。これからきくのは、パルティータ第3番です。プレルーディオ(プレリュード)に続く舞曲の構成は、ルール、ガヴォット・アン・ロンドー、2つのメヌエット、ブーレー、ジーグ。6曲の無伴奏ヴァイオリン作品中では、このパルティータ第3番のみくつろいできける曲ですね。台風への備えもすんでいるので、食後のコーヒーをおともにきくことにします。なお、録音は2017年。おそらくバロック弓での録音と思われます。

FF003

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これからきくのは、フランスの若いヴァイオリン奏者、アナ・ゲッケルによる無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番(NoMadMusic FF003)です。おそらくバロック弓での演奏で、ビブラートも過度にならないよう、かなり抑制されています。楽器は現代仕様ながら、ピリオド・アプローチに準じた録音(2017年)といえるでしょう。ここできくソナタ第3番は、アダージョ、フーガ・アッラ・ブレーヴェ、ラルゴ、アレグロ・アッサイという楽章からなっています。

FF003

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これから楽しむのは、無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番。きくのは今週これまでどおり、アナ・ゲッケルの2017年の録音(NoMadMusic FF003)です。パルティータ第2番といえばシャコンヌ(チャッコーナ)で、強い表現意欲を剝きだしにした演奏も多々。しかし、こここでもゲッケルはしなやかさを失わず、静かな情熱を込めて美しくひききっています。テンポはゆっくりめですが、弛緩したところはありません。

FF003

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今週きいているのは、フランスのヴァイオリン奏者、アナ・ゲッケルによる無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(NoMadMusic FF003)です。2017年に録音されたCDは、ソナタとパルティータが番号順に収録されており、ここではその番号順に楽しんでいます。これからきくのはソナタ第2番。ゆったりとしたテンポでひかれるグラーヴェは、静かな語り口。しかし、芯がしっかりしているうえに、しなやかで、じつに立体的な響きが導きだされています。続く楽章も美しく、ガリガリ感はありません。

FF003

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今日これから楽しむのは、昨日からききはじめたアナ・ゲッケルによる無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(NoMadMusic FF003)です。6曲の収録はBWV順。ここではその番号順どおりにきいていくので、これから楽しむのはパルティータ第2番です。舞曲構成は、アルマンド、クーラント、サラバンド、テンポ・ディ・ボレアで、それぞれにドゥーブル(変奏)が付されています。

FF003

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今週きいていくのは、アナ・ゲッケルによる無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ(NoMadMusic FF003)です。2017年に録音されたゲッケルのアルバムでは、ソナタ第1番、パルティータ第1番、ソナタ第2番というふうに、3曲のソナタと3曲のパルティータがBWV順に収録されており、今夜のソナタ第1番(アダージョ―フーガ―シチリアーノ―プレスト)からその番号順できいていきます。

ゲッケルは、1992年、マルセーユ生まれのヴァイオリン奏者。公式サイトのPVでは、このバッハの録音についてのインタビューを視聴することができます。インタビューの映像では、録音セッション(おそらく)での演奏も映しだされており、そこからバロック弓をもちいての演奏だということがわかります。たしかに、はじめてきいたとき、ピッチはちがえど、ピリオド楽器での演奏かと一瞬錯覚させられました。

FF003

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三位一体節後第16日曜日にきくのは、ジョン・エリオット・ガーディナーたちによる「いと尊き御神よ、いつわれは死なん」です。このBWV8は、1724年9月24日に初演された、カスパール・ノイマンの同名コラールにもとづくカンタータ。ノイマンの詩は全5節で、第1節がカンタータの全6曲中第1曲、第5節が第6曲の歌詞とされています。ガーディナーはこれを、4名の独唱者、モンテヴェルディ合唱団の17名、イングリッシュ・バロック・ソロイスツの23名という編成で録音(2000年)しています。

CD : SDG 104(SDG)

SDG 104

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これからきくのは、フローランス・マルゴワールとブランディーヌ・ランヌーによる、ヴァイオリン・ソナタ第2番(BWV1015)です。この第2番をふくむ6曲のソナタが収録されているCDは、もう16年もまえの2003年の録音。ゆっくりしたテンポをとった第1楽章のドルチェは、マルゴワールの美質がよくあらわれており、コーヒーを飲みながら、くつろいできくにはぴったりです。第2楽章以下ものびやかで、マルゴワールとソナタ第2番は、相性がよいみたいですね。なお、奏者二人の使用楽器は、マルゴワールがピエール・ジャキエの1981年製のヴァイオリン(アマティにもとづく)、ランヌーがアンソニー・サイデイとフレデリク・バルの1985年製のチェンバロ(ルッカースおよびエムシュにもとづく)です。

CD : ZZT050801(Zig Zag Territoires)

ZZT050801

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今週のバッハは、フローランス・マルゴワールとブランディーヌ・ランヌーが2003年に録音した、6曲のオブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタを楽しんでいます。CDの収録順に、第1番、第3番、第5番、第6番ときいてきて、これからきくのはハ短調の第4番(BWV1014)。ここでも、マルゴワールの演奏は、あまりはりつめたところがなく、くつろいできけます。使用楽器は、マルゴワールがアマティにもとづくピエール・ジャキエ(マティアス)の1981年製のヴァイオリン、ランヌーは、ルッカースおよびエムシュにもとづくアンソニー・サイデイとフレデリク・バルの1985年製のチェンバロです。

CD : ZZT050801(Zig Zag Territoires)

ZZT050801

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これからきくのは、フローランス・マルゴワールとブランディーヌ・ランヌーによる、ヴァイオリン・ソナタ第6番です。この第6番には異稿のBWV1019aなども伝承されていますが、このCDでは最終稿のBWV1019での録音。第3楽章のアレグロはチェンバロ独奏曲で、6曲のソナタ中、チェンバロ独奏曲があるのは第6番のみです。マルゴワールの楽器は、アマティにもとづくピエール・ジャキエの1981年製のヴァイオリン(弓はダニエル・ラトゥール)。ランヌーの楽器は、ルッカースおよびエムシュにもとづくアンソニー・サイデイとフレデリク・バルの1985年製のチェンバロです。

CD : ZZT050801(Zig Zag Territoires)

ZZT050801

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今週きいているのは、フローランス・マルゴワールとブランディーヌ・ランヌーによる、オブリガート・チェンバロとヴァイオリンのためのソナタ。6曲のソナタをCDの収録順に楽しんでおり、今宵きくのはヘ短調の第5番(BWV1018)です。使用楽器は、マルゴワールがアマティにもとづくピエール・ジャキエ(マティアス)の1981年製ヴァイオリン(弓はダニエル・ラトゥール)、ランヌーがルッカースおよびエムシュにもとづくアンソニー・サイデイとフレデリク・バルの1985年製チェンバロです。

CD : ZZT050801(Zig Zag Territoires)

ZZT050801

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