隆の鶴は巨漢(身長188センチ、体重174キロ)
里山(身長177センチ、体重114キロ)との体重差は60キロ。
放送席では、里山と同じ日大相撲部出身の舞の海(元小結、170センチ、青森県西津軽郡鯵ヶ沢町、現NHK相撲解説者)対小錦戦との比較。
立会い、隆の鶴は里山のもぐりこみを阻止しなければならない。
強烈な、かちあげ一発(ヒジが下からアゴへ)。「あいたーっ!」
里山それをものともせず、動き続け、巨漢をほんろうし通して、最後は腰をしっかりすえて堂々、押し出して見せた。
体重差は小さい力士も生かせるのである。それが相撲の醍醐味の一つなのであった。
勝負の瞬間、国技館内に大きな歓声が沸いた。(←アナウンサーが紹介する暇がなかったので、追加)
紫の座布団が舞うことはなかった。しかし千秋楽結びの一番を夢見させる、堂々の勝ちっぷりだった。
国技館の歓声は、ここ奄美大島名瀬市長浜町の仮設14インチTV(ビデオ無し)にも、鮮明な映像と共に、クリアな音声で届けられた。
TV画面のホウ送椅子の前では、館内の歓声より一瞬早く「よし!よし!」とう声が小さく、二回響いた。
机や手ををたたくことはなかった。画像に、みぞれまじりのシマ模様を阻止しなければならなかったためである。うーん、と深呼吸。十両が面白い。
今日は中日。大相撲中継初日の、やくみつる氏につづいて、たいへんな好角家であらせられる、デーモン小暮閣下をお招きしての放送。1時から6時までの長時間ゲスト。
3時15分からは、閣下初めての放送席。初めてご覧になった相撲は、里山、隆の鶴戦だった。(3時20分ごろ)
今場所から相撲中継にさまざまな工夫をこらしているNHK、真っ直ぐ真剣。
大型化の傾向から、スピードの時代に変化してきている最近の相撲界、
今日そろって勝った、新十両三人(里山、猛虎浪、豊真将-ほうましょう)はいづれもスピードのある個性派。
大相撲新時代へ向け、真っ直ぐ幕内昇進が期待される。と、放送席も期待した。
写真は里山の出身地笠利町(かさりちょう)の海岸。去年10月撮影
里山の星取りアニメ 勝つごとに焼酎のイラストが追加されます。
旭南海の星取りアニメ 勝つごとに焼酎のイラストが追加されます。