↑奄美市根瀬部の土俵
大相撲春場所12日目
○里山(6-6)>伝え反り>●琉鵬(りゅうほう5-7)
○旭南海(10-2)>突き落とし>●片山(7-5)
12日目里山の相撲
里山、奄美市出身となって2勝目の決まり手は、「伝え反り」つたえぞり。
このめずらしい決まり手は十両以上では、2人目。
もう一人は、平成14年秋場所3日目、当時新大関の朝青龍が小結貴ノ浪に勝った一番で決めている。(前年の初場所から加わった新しい決まり手)
里山みぎ目の上がはれている。左手首にサポーター。
立ち合いからまわしが取れず、すぐに追い詰められた里山が黒房土俵際で、あざやかに決めた。「伝え反り」
琉鵬の左腕の下に頭を入れ、相手のわき腹に後頭部を当てるようにして、するりと反転。
腹を天井にして反り返る。反り帰りの体勢のまま、左腕にすがりつく琉鵬を、土俵上にねじ倒し、さらに身を反転させながら、反対側に、くるりと着地した。
難なくバランスをとりもどし、かるく気合を入れて、ゆうゆうと勝ち名のりへ向かった。
「館内どよめきが起こっています」放送席、決まり手が、なかなか思い浮かばない。場内、決まり手の発表は次の取り組みのしきりが始まったころ。花道の奥では、土俵入りを待つ幕内力士たちが見つめた。
旭南海の幕内昇進の可能性について
旭南海は、「向かうところ敵なし」の把瑠都(ばると)に次ぐ10勝目。優勝戦線真っ只中。
優勝の星勘定をさておいて、幕内昇進の星勘定をするのは、ちょっとあれだが、 把瑠都は、ちゃー強い。
【幕内、まくうち】相撲番付で、第一段目に名を連ねている前頭以上の力士。また、その地位。
取り組み前
「ま、西の6枚目ですから・・・数字上では、かりに11番、あるいは12番あたりまで行けば、新入幕という可能性が拡がってきます。」
取り組み後
十両5場所目、初めての二桁勝利
「そして西の6枚目で二桁ですから、残り三日間で白星を積み上げていけば来場所の新入幕の可能性も拡がっていきます。」
大事な三日間。