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九州場所七日目 (土)

2009年11月21日 | 大相撲

大相撲九州場所六日目 goo大相撲

東十7 旭南海3勝4敗 ●寄り切り○徳瀬川4勝3敗  西十8
東幕9 里山 1勝3敗  ○引き落とし●0勝4敗  深尾 西幕13

深尾は、里山の4年後輩の日大出身。

ことし一月初土俵。

里山とは、過去2回対戦し、いづれも先輩の里山が勝っている。

深尾 光彦(ふかお1985年7月 )
愛知県春日井市出身
木瀬部屋
身長180cm、体重198kg、
最高位は東幕下7枚目(2009年5月場所)

以下は実際の放送席のやりとりではありません。

さとおさん。

はい、さとおです。

きょうは、深尾、立ち合いからよかったんじゃあないですか?

そうですね、すばらしい立ち合いで果敢に前へ出たんですがね。

はい、

里山は、深尾のようなタイブとは、取りやすいんでしょうね。

ほー、そーおっしゃいますとお?

相手に動きがある分ですね、その動きを利用できますからね、里山は。

ほー

それに、相手が大きいですからね。

はい、里山は、尾上部屋では、バルトや山本山といった大きい力士との稽古は十分ですからね。ええ。

そおなんですね、動きの中で、相手のバランスを崩すのが里山の得意ですからね。大きい相手はバランスを崩しやすいということを里山は、よく知っていますからねえ。

そうですね、それにさとおさん、今日は止まりませんでしたね、里山。

はい、里山、止まると勝率が落ちますからね。

そうですか。

それとね、おじやまさん。

はい、

今場所の里山、大きい相手に押し込まれても、前に出ていますね。

ええ、はい。今日もそうでしたね。首の痛みもだいぶよくなってきたと、支度部屋でも口にするようになりましたからね、久しぶりに体調がいいんでしょうね。

そお、ですね、あっ、ここからですね。里山、土俵際から左上手を取って前にでます。

はい。VTRですね。

このあたりは、里山だいぶ地力をつけてきましたね。

ええ。

そして、ここからがうまかったですね里山。

はい、スローVTR出ますでしょうか。ゆっくり見てみましょう。

里山は、深尾の右差しを、封じながら前へ出ていますね。

ああ、なるほど、はい、つづけて下さい、さとおさん。

で、土俵中央まで出たところで、里山、腰を落としてやや引きぎみにします。
深尾に上手を与えません。

ああ、ここですね。

はいそうです。そうすると、深尾は、里山の左をきめながら起こしにかかるわけですが、

はい、

その時ですね。

ええ、はい。

深尾の上体は立ってしまうんですね。

はっはあ、そうなっていますねえ。ま、当然そうなりますね、はい。

はい、深尾は、バランスを崩しやすい体勢になっているわけですね。

ええ、なるほでですね。

そこで里山は、深尾の右のかいなをたぐるようにして、その上に左の肩透かしですね。一瞬の複合技ですね。

なるほどお、絶妙なタイミングですねえ。ここが里山のうまさですね。

はい、前に出で相手を起こしておいてからの、いなし、これが効くんですね。

なるほどお、里山らしい、ひじょおにうまい相撲で初日がでました。深尾は負け越しです。

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前回の 里山×深尾 戦

2009年5月17日 (日曜日)
夏場所中日(8日目)

東幕7 深尾 1勝3敗  ●肩透かし ○2勝2敗  里山 東幕11

(中略)

たちあいです。

里山、すぐに、左で前まわしを取って、回り込みながら右で深尾 の頭を押さえつけるようにしながら、いなすが、これはやや強引すぎて決まらない。(早い勝負への姿勢は評価できる(王子山氏)

後半こんどは、深尾の攻勢。
怪力で里山の左をきめて、大きなおなかで、前へ出る。
里山に前まわしを強くひかれているため深尾の腰は延びきって威力はありません(放送席解説)。
それでも深尾、なおも出るっ!巨体をいかし怒涛の攻めです。
里山まわしも切られ、土俵際。あゝ、里山ぜったいぜつめいか。

が、ここからの反転攻勢は、3日目の華王錦(かおうにしき)戦のVTRのような
うまいタイミングでの肩透かしで、深尾の巨体を泳がせ、土俵上で一回転させた。
このとき里山は、もろはず(双筈/諸筈/両筈 両手を相手の両脇の下にあてがって押す型)だがまわしは取っていない。
館内ふたたび割れるような拍手と歓声、どよめきがおこった。
「里山、うまさを発揮しました。後輩(日大)の深尾をやぶっています。」実況