日本一の桜 (講談社現代新書) (新書)
丸谷 馨 (著)
新書: 272ページ
出版社: 講談社 (2010/3/18)
発売日: 2010/3/18
桜の時期、桜の写真をよく撮るので、買った。
著者は桜の専門家とか研究者ではなく、ノンフィクション作家である。長年の研究から得られた桜に関する知見を述べるというふうではなく、調べて書いたという印象がつよい。
盛りだくさんではあるが、踏み込みが今ひとつ。マニアにはもの足りない感じがするかもしれない。
しかし、
最近おこなわれたある調査によると、桜の花を「とっても好き」と回答した割合が、最も高かったのは宮崎県で、90%。
最下位は、沖縄県で、60%。
花見の予算は、全国平均は1人当たり1回2177円。都道府県別で予算が最も高いのは桜自慢トップの青森県(2760円)で、鹿児島県(2696円)がこれに次ぐ
2010年4月8日 日経電子版 「日本一の桜好きは宮崎県民」花見調査:日経ウーマンオンライン ...
全国的に花見のこの時期、咲いているさくらの少ない奄美で桜の写真を撮っていると、全国の桜と比べてどうなんだろうという意識が常に・・・・。
だから、ノンフィクション作家の著者が桜列島をくまなく紹介する本書は植物の専門家の書いたものよりも、むしろおもしろく読める。
著者の出身地は青森県弘前市。
弘前公園には、ソメイヨシノ寿命60年説を覆し、明治15年(1882年)植えられた日本最古のソメイヨシノがある。
公園の桜の維持管理には大勢の人の長年の努力とお金がかかっている。あの「奇跡のりんご」の木村 秋則さんの技術も生かされているという話など、興味深く読んだ。p67