友人のKちゃんと今年も揃って初午の厄除け法要の執り行われる、岡寺へお参りした。どちらの家にも、厄年の子供はもういないけれど、どちらの子供たちも、前厄から始まって、お礼参りまでずっと続いた頃から、もう初午の日のお参りは厄年に関係なく、その年の気になっていることの願いを、観音様にお願いするようになっている。
朝の冷え込みはきつかったが、いいお天気で車の中は、春の日差しの温かさを一杯に受けてのお参りだった。
山門の仁王さんに奉納してある、大きなわらじはきっと願主さんの、心からの大きなお願いが篭っているのだろうと思いながら、今年の新しい草鞋を見ながら門をくぐった。
毎年同じ時刻に来ているのに、今年はお参りの人が物凄く多い。本堂前から受付の所まで、本堂に入るのを待つ人で、身動きが取れないほどだった。ずいぶん待ってやっと本堂に入ることができた。
本堂には、奈良時代末の制作にかかる巨大な如意輪観音座像が本尊としてまつられている。塑像としては日本最大の仏様で、日本三大仏にもあげられており、重要文化財に指定されている。
日本三大仏とは、銅像の東大寺 毘盧遮那仏、木像の長谷寺 十一面観世音菩薩、そして塑像の岡寺御本尊とすべて奈良県内の仏様である。(堂内の撮影が禁止なので、そのお姿をカメラにいただけない)
本堂では、厄除けの護摩木が焚かれ、ご住職の読経と数人の僧侶の大般若経、にはいつも心打たれるものがある。ありがたいお経を戴いた後順次焼香をし、身代わり札をほとけさまの左に掛けてから、般若心経を唱えてくださる中を、本堂から出た。
厄除け善哉と、厄除け杉葉を求めてきた。
お大師さんにお参りしてから、三重の塔の所まで行き、例年の如く、軒下の風鐸と琴飾りを写真に収めた。どこかにこのようなお琴を塔の軒の飾りにしたところがあるかしら、あったら見たいといつも思う。
塔の軒下の飾り。
岡寺を後にした頃はもう12時を過ぎていた。お昼は石舞台の夢茶屋ですることにした。窓際からこんな風景を見ながら,あつあつのおじやをふうふうしながらの昼食だった。
はじめの画像は、ふうふうしながら食したおじや。次の4枚は岡寺の駅前まで来た時、美味しいコーヒーを飲んで帰ろうとKちゃんが言ってくれたので、以前コーヒー善哉を食べたことのある、室内がレトロな雰囲気のお店で、二人とも好きなウインナーコーヒーをオーダーした。上のクリームは冷たいのに、コーヒーが最後まで熱いのが、「美味しいね。美味しいね。」と言いながら、「今年もお参りできてよかったなぁ。」と二人とも確認した。年を重ねるということは、こんなことにも喜びあえるものなのだ。