昼食のホテルへの移動中に、バスの窓から見えた風景。
ウェスティンホテル淡路は淡路夢舞台の中にあり、ホテルの2階には公園や施設に直接繋がるエントランスもある。公園は広大だがウェスティンホテル淡路の利便性を深く考慮されており、設計者はわが町の文化博物館を設計された、安藤忠雄氏である。
ゆったりとした空間が訪れる人に安らぎを、与えてくれる。
花の形をした赤いソファーが窓際に、無造作に転がしたように置いているが、そこに座ると花に包まれたようで気持ちが良い。
「ここ・ここ4人席よ。」と素早く4席を取ってくれている。「3人と1人ですね。」添乗員さんが言ったら、「申し込みはそうだけど、お食事席は4人です。」学園前さんが、添乗員さんにそう説明してくれて先ずは安心。4人は名前を呼ばずに、住居地で呼ぶことにした。 さしずめ私は五條さん。大阪さんは月一回は沖縄でダイビングをするお元気おじさん。学園前さんはもう1人。
4人で乾杯してから、美味しいお料理を談笑を交えながら楽しく進める。
「満腹で別腹にも入らないね。」 一番後からバスに乗った4人である。
席についてから持ってきた譜面を広げて、遠慮がちにしかしいい声で、歌う声は美しい。大阪さんはメトロノームを取り出して速さの調節をするのには驚いた。歌詞はイタリア語である。 最後尾の席だからこそ持参した楽譜を小声で歌えたもので、これも良かったし、それを聴かせてもらう私も、なんともいい気分である。
発表会も間近な時に、こうしてバスツアーに出かける余裕のある3人は、きっと発表会でも歌に集中して発表されるに違いないと信じる何かがあるような気がした。
耳は三人の歌声を楽しませてもらい、目はカメラを窓の外に向けて、幾何学的な田園の魅力的な風景を捉えていた。
きらきら光るビニルは葉物の畑でたまねぎ苗の畝も延々と続いている。区画整理のよく整った淡路島の農業を見ながら・・・