あわじ花さじきは、大阪湾を背景に、約16ヘクタール(甲子園球場の4倍)の広大な花のパノラマが広がる光景 を、この日のように良いお天気だと、目の当たりにすることができる。
花さじきに咲く1年間の花の計画のパンフレットを貰ったが、12月から2月までが一番花の少ない時期になっている。ストックとパンジーのみである。3月から6月にかけては、菜の花・ムラサキハナナ・ポピービオラ・ノースポールと花さじきは色彩を増し、更に6月から11月頃までがもっと華やかになってくるのだろうと、花さじきをメインとして見に行くのだったら、花の時期をうまく選べば、大感激の花さじきの中に立ち、展望台からもそれが望めるだろう。
ストックの優しい色合いと、その香りの中を歩くと、この時期の主人公であることをアピールするかのようで、これから暖かくなればもっとよく育ち、いい香の漂い訪れる人を迎えてくれることだろう。
展望台からの眺めは、心まで広くしてくれるようで、晴れ晴れとなる。
今は花のない時期だけれど、植栽している花の苗の上に、想像の絵を描いてみるのも一つの楽しみ方のようだ。
遠く牧場には、黒い牛がのんびりと草を食んでいる、穏やかな光景も目に入ってくる。
バスの中から見えていた風力発電の羽根が、風のなかったこの日は殆ど休憩中のようだったが、青空に伸びる白い羽根が美しい。