カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

津越の福寿草・今年もあなたに会いたくて

2013年02月27日 | 季節の花木

  

  

雪のお布団をそっともたげて、朝の光の春に挨拶をしているような福寿草が待っていてくれた。場所は五條市西吉野町津越の山間の地。この地は自生して群生する福寿草が見られる南限であり、県指定天然記念物(昭和48年3月15日指定)として貴重な存在であり、春を告げる花として地元の人たちにも大切にされている。

今年は山間部の雪が深いので、冬装備のタイヤをつけていない私は、例年くらいにはどうしても行けないものと思っていたら、デジブックにコメントしてくださった方から、「道路には雪がありませんので行けますよ。近いうち是非行ってみるといいですよ。」と親切な情報をくださった。

   

   

   

道幅の狭い山道を登る途中で、下ってくる車があればどうしようなんて気にしていたが、朝の早い時間だったので、1台の対向車もなく、視界が開けて上の立て札が目に入るとほっと一息ついた。 駐車場はないが、道幅の広くなったところに「駐車スペース」を設けてくれてあるのはありがたい、その代わりそれ以外の場所に駐車すると、住民の方の迷惑になることも、山でのエチケットを守るのが礼儀だ。

 

   

暫く前までの毎日の降雪の名残が、道路わきに除雪した雪が融けないままあるのを見て、この日に来れたことを、本当に嬉しく思った。  

   先ずは雪の中からの「春を告げる幸せの花・福寿草」を集めた 

 

 

子供たちがかたまっで、「温かいお日さまが欲しいね」と ひそひそないしょ話も可愛い。

 

 

大きな木の根元に固まっている子達は咲いているがよく見るとこの辺りにはあちらこちらに蕾が多い。

 

実は私の一番出会いたかったのは、雪の中の福寿草だった。 今までに何度かここ、津越に「地上の星」としてこの花に出会いに来ているが、それは太陽が登ってから開く花なので、お天気のよい日だった。勿論花の情報を聞いても、雪のあるときには来れなかった。 だから昨日(2月26日)は、快晴でしかも雪の斜面に顔を見せている花との出会いは、大感激だった。

 

 

   

 

 

雪のない斜面でにこやかに春告げる花を見る幸せ  

 

              

   

お ま け・山から染み出す雪解け水でできた氷柱  

      

これは福寿草の咲く郷から下りてきて、県道に出る手前で見つけた。この朝の最低気温の低さもあろうが、やはり山間部の春は、もう少し待たれる気持ちが膨らんでくる。 ちなみに津越し標高は約359mで、県道との合流点は標高、約216m。( 2013年2月26日撮影)

 

  

 

 

コメント (6)
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