カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

東大寺 金堂 大仏殿

2013年02月01日 | ☆ ふるさと・大和

 

  

 

1月の最後の日、空が真っ青に晴れて、まるで春が来たように温かい日の昨日だった。

とうとう今年は1月の間に奈良に行かないままに過ぎたなぁと、なんとなく忘れ物をして過ごしたような気持ちになっていた。そんな気持ちを察したかのように、友達から、「こんなええ天気に、どこかに行こう。」とのメールが入った。

「大仏様に会いに行こう。」すぐ返信して、行き先まで私が決めてしまった。これって、きっと、奈良も大仏様も私を招いてくれているのだろう、なんて都合のいいことを思いながら、昨日の大気の汚れが嘘のように美しく澄んだ、1月最後の日の、大和路ドライブとなった。

   

南大門前には鹿たちがのんびりと観光客のおせんべいをねだりながら、たむろしている。ここの時期は観光客の訪れの一番少ない時で、春秋などは、こうしてカメラを向けていると、沢山の人が入って、真ん中の間口の向こうの、中門はなかなか画像に入らないのが通常である。

天平創建時の門は平安時代に大風で倒壊した。現在の門は鎌倉時代、東大寺を復興した重源上人(ちょうげんしょうにん)が再建したもので、正治元年(1199)に上棟し、建仁3年(1203)には門内に安置する仁王像とともに竣工した。入母屋造、五間三戸二重門で、ただ下層は天井がなく腰屋根構造となっている。また屋根裏まで達する大円柱18本は、21mにも及び、門の高さは基壇上25.46mもある。   参考資料より

 

 

  

東大寺の伽藍配置は、南大門から中門、大灯籠、大仏殿(金堂)と1直線に並んでいる。中門に近づくにつれて、大仏殿の大屋根の鴟尾の金色の輝きが、この日のようにいいお天気だと眩いくらいである。 

 

  

東大寺大仏殿 正式には、ご本尊をお祀りする金堂であるが、ご本尊大仏様のおわす大仏殿ということで、公式HPでも大仏殿と書かれている。

大仏殿は 国宝建造物. 創建から2度にわたって焼失、鎌倉と江戸時代に再建された。江戸期には柱とする材が調達できず、芯となる槻(つき)を檜板で囲い、鉄釘と銅輪で締めて柱とした。そのため、創建時に86mあったが今は57mとなっているそうである。

苦難の変遷の中現在ここにあることは、人々の厚い信仰や、天皇、役人、もろもろの民の労苦を慮りたい。大きくは御仏のお導きであったのかといつも思う。

その大仏様は続編としたい。 

 

 

  

国宝「金銅八角燈籠」 大仏開眼とほぼ同時期に制作された「金銅八角燈籠」。
総高は約4.6m、現在わが国に残る銅燈籠で、最大最古のものですが東大寺創建当時はさらに高かったそうで、天平時代の面影を今に伝える貴重な文化財だ。

この「金銅八角燈籠」にはすばらしい4人の菩薩さまが居られる。以前この灯籠について、4人の音声菩薩様をUPしたことがあるので、以前から見てくださっている方は、ひょっとして記憶に残っているかもしれない。大仏さまに早くお会いしたいと、この灯籠には余り目も止めずに大仏殿に入っていく人が多いようだが、せめて大仏様とお会いした後で、じっくりと4人の菩薩様とお会いするのもいいと思う。

 

 

 

コメント (4)
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