橋本市山内区は、家から車で10分も掛からないところで、橋本スイミングスクールに行っていた頃、行きはR24の町中を走り、帰りはゆっくりと山内区を通リ抜けて、山に近い田舎道を車で走ることがよくあった。水泳をやめて10年、殆どこの地区の道を通ることがなかった。
友人が、菜の花が沢山咲いている所があるよ、と教えてくれたのが山内区で、今日ウォーキングの帰りに通ってみた。
「はななの郷」と優しい文字の看板が田の土手に立っていた。
道路の右も
左も菜の花畑である。
「朧月夜」
高野辰之作詞・岡野貞一作曲/文部省唱歌(六年)
菜の花畠に、入り日薄れ
見わたす山の端、霞(かすみ)ふかし
春風そよふく、空を見れば
夕月かかりて、におい淡し
里わの火影も、森の色も
田中の小路を、たどる人も
蛙のなくねも、かねの音も
さながら霞める、朧月夜
夕暮れ時ではないけれど、この唱歌で歌われている雰囲気の田園風景の中を、集会所前の駐車場に車を置いて、左右に菜の花を見ながら歩くと、自然とこの歌を口ずさんでいた。
一枚の田圃に「山内」と菜の花文字の植え込みがあった。 高いところから見れば、きっとその文字がよく分かるのだろうが、何しろ道路と同じ高さなので、うまく写真に入らない。
そこでパソコンの画像処理の中で「山」の中に「内」を挿入して、こんな感じだったなぁと自己満足。 ほんとは「内」の文字がもっと形よく植えてあったのだけど、撮影場所がうまく行かないので、「まぁいっか。」
出会ったこの地区の人の話では、今年は花の咲くのが遅い上、花丈も短いのだと、残念そうに言っておられたが、こんなに沢山の菜の花を一度に見られた私は、十分満足だった。 毎年見に行く橋本市民病院から、この地区までの、菜の花ウォーキングのイベントがあるので、また来たらどうですかと誘ってくれた。その頃にはもう少しよく育っているようにと願いながら、駐車させてもらったお礼を言って帰ってきた。
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