カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

賀名生の枝垂桜二題

2013年03月24日 | ☆ ふるさと・大和

幻の五新鉄道沿線の一本の紅枝垂れ桜 (23日撮影)

 

   

  

この道路は一般の道路でない。かつて五條と新宮を繋ぐはずであったが、太平洋戦争のために潰えてしまった道路である。当時の国鉄で敷地を確保をトンネルを掘り、橋脚を作ったものの、結局幻の五新鉄道として、工事のできた部分の一部はJRがバスを走らせていたが、引継いで奈良交通が バスを走らせ、今は期間限定で五條市内循環無料バスとして、道路は人を運ぶ役目をになっている。 といっても新宮まで繋がっているわけではない。上の画像は新宮方面に向かっているししたの画像は五条駅方面に向かっている。バス専用道路だから一般車の利用はできない。いつまでたっても幻の道路といえるかもしれない。

 

この枝垂桜はバス専用路線の傍に咲いていた。「K医院の横に綺麗に咲いた枝垂れがあるよ。」と、パンを買いに行った時にパン屋のお母さんが携帯写真を見せてくれた。今年はもう遅いだろうから、来年行こうと、その時は思っていたが、「桃源郷」へ行く途中にあるので立ち寄って写してきた。携帯の写真はこの2日前にとったということだったが、やはり花が寂しかった。   

 

  

 

堀家住宅の枝垂桜

賀名生の堀家は、南北朝時代、一時期、南朝の皇居が置かれた名家で、国の重要文化財に指定されている。  

 

 

  

 堀家の枝垂れは、帰りに寄って写してきた。先日梅林散策した時よりも開花が進んで、華やかな装いであった。

ごく近くに咲く枝垂桜だが育ってきた年輪の数も、木が見てきた世の中も人々の暮らしも、全く違ってはいても、春を待っていた人の目に開花という希望を与え、寒い冬を過ごしてきた山の暮らしに春の温かさを伝えてくれる、そんな役目をこれからも果たしてくれるし、「あの花を見に行こう」と誘い合う友もいる。

お ま け

今日の又兵衛桜   蕾の膨らんでいそうな一枝 満開を予測してください。ご褒美は出ません。(24日撮影)

 

                                              16221

 

 

コメント (6)
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