カフェテラス

テラスの片隅で一人心に呟くように

夏のコスモス 般若寺

2013年07月12日 | ☆ ふるさと・大和

  

  

 「般若寺に夏のコスモスが咲いているよ。」 奈良の友達から電話があったのは6月の終わりごろだった。今ほど暑くなかったので、早速出かけた。般若寺へは大抵秋に出かけることが多い。境内いっぱいに咲いているコスモスと石仏、十三重の石塔とコスモスの風景は何処を写しても優しい和みを与えてくれる。

境内の三十三所観音石仏が、秋と違って草丈の低い夏のコスモスに囲まれて、コスモスが主役というよりも、石仏様が今は境内の中では主役の位置にいらっしゃるので、どの観音様のお顔の表情もはっきり拝顔できる。

なんと優しいお顔なのだろうと、どの仏様にも思わず手を合わせる。私の守護仏は観音様なのでこの日お会いした観音石仏様に、護られていることの感謝で境内散策は極楽浄土の中の歩みのようだった。

  

鎌倉時代建立の国宝楼門を、外からでなく境内からカメラに収めた。和様に天竺様式を取り入れ美しく軽快な屋根のそりを見せる楼門遺構では日本最古の作例であると、パンフレットに記されている。 

 

  

重要文化財の十三重石宝塔鎌倉時代の作で、日本最大の石塔として後世の十三重石塔の模範となっているそうである。

秋のコスモスとこの十三重の石塔は、何度カメラにいただいたことだろう。 

 

  

 

  

 

  

 

 

 

 

夏のコスモスを見に来ることを誘ってくれた人の、真意がよく分かったように思う。

石仏さまのお顔を、夏のコスモスの時にこそ、観音様の優しさと、コスモスの優しさと一つになって、語りかけてくれるような安堵感を与えてくれる。

                                               10339

 

コメント (4)
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