護摩供は 炎の中に御不動様をお招きし、その炎に祈りを捧げる事で、あれこれとお願いするというものだが、弁天社での今回の護摩供は、蓮取りが無事にすみ、村内のお寺、小角の母刀良売のお墓参りも済んだことの、お礼ご報告とこれから無事に吉野山蔵王堂へ108本の蓮の花を無事届けられることへの祈願が行われると共に、村の人や参拝者のひたすらな祈願も、護摩木に書いてお供えしているのを、お炊き上げする。
炎の中にお不動様をお招きして上に書いたもろもろの祈願をする。行者さんたちは、般若心経や不動明王の御真言を唱えながらお祈りが続く。
読経の中巻き上がる煙を見ていると、不思議な安らぎを憶える。この煙は単なる煙ではなく、炎の仏様、お不動さんがここにいらっしゃるにちがいない。
白い煙がいつしか紅蓮の炎に変わって、お不動様が願いの多くをお受け取りになってこれからもお守のご利益がきっとあることだろう。
吉野山金峯山寺からお出でになっていらした副住職様のお礼の言葉が、参拝者の皆様、奥田の村の方お世話役の方々に、熱い言葉で伝えられた。
この日池で摘み取った蓮の花が護摩供の間社殿にお供えしてあった。
弁天社でのお勤めを終えて、吉野山金峯山寺へと出発される行者さん。
護摩供の間神社にお供えしていた108本の蓮は、四つの花桶に入れられて、この日(7月7日)蛙飛び供養のある吉野山に向かって、行者さんに担がれて奥田の神社を後にした。
吉野山へのバスツアーがでていたそうだが、この神事にはじめて参加したのが精一杯の体力だったので、来年はもし元気だったら、吉野山のほうで、蓮の行列をお迎えするほうに回ってみたいと思っている。
10210