木の間から頭を覗かせているのは、耳成山
耳成山と風にそよぐ蓮の葉
耳成山を詠んだ古今和歌集)
・耳無の 山のくちなし 得てしがな
おもひの色の 下染(したぞめ)にせむ
詠み人しらず
畝傍山と藤原宮跡の柱列
畝傍山を詠んだ万葉歌
・玉襷(たまだすき) 畝火の山の 橿原の
日知(ひじり)の御代ゆ 生(あ)れましし
柿本人麻呂
畝傍山の背後の山は葛城山、左の山は金剛山
天の香具山 強風に葉裏がパタパタ揺れる。しかし蓮の蕾は凛として明日に花咲く希望の姿である。
春すぎて 夏来るらし 白たへの
衣干したり 天の香久山 持統天皇
天の香具山と蓮 蕾が多くこれからが蓮の旬を思わせる。
遠く當麻の二上山を背景にして咲く蓮。
うつそみの 人にあるわれや 明日よりは 二上山を 弟世とわが見む 大伯皇女
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