天気予報では、朝から雨が時々降るといっていたが、降りそうで結局降らなかった。
ところが、夕方お風呂の湯の用意をしに母屋へ行き、仏様にお茶をあげて、お経を読み始めたときのことだった。
一瞬地震かと思った。
慌てて仏壇の蝋燭の灯を消して、その続きのお経をあげているとき、またもや家が持ち上がるような猛烈な風に、たった一人の家にいるのが実に心もとなくなるほど、恐ろしい暴風雨だ。離れの上の窓が開いているのでとにかく閉めなければと、母屋の玄関の扉を開けようとしたが、風に押さえつけられるようでなかなか開かない。
台風のときでさえこんな風が吹いたことがない。どうにか離れに行って、上の窓と全ての雨戸を閉めた。もう私は頭からびしょぬれになりながら必死で戸締りをして母屋へ行った。
その頃には、雨も風も弱くなっていた。 一体あれは何だったのだろう。2度ばかり丸で地震のような風の吹きつけがあったのは確かだ。あの風が長く続けばどうなっていたかと思うと後で恐ろしさが押し寄せてきた。
突風だったのだろう。息子が帰ってきてから、一瞬危険を感じたといっていたので、この家の辺りだけの突風ではなかったようだ。
橿原の友達と電話で話すと、そんな大変なことはなかったとのことで~~~
昨日行ったおふさ観音の風鈴たちは、こんなひどい風に出会っていなくて良かったと、ほっとしたが本当に恐ろしい風の吹いた30分ほどだった。
なんともなかったのは、夕方のお参りをしていた、仏壇のご先祖様が護ってくださったような気がする。
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