桜の観光シーズンの、それも土曜日とあって観光バスの多いこと。 同じ会社のバスもありSAで自分の乗ってきたバスを見つけるのに一苦労する。入社2年目と言う溌剌とした添乗員さんは、バスのフロントガラスの前にこのような、似顔絵色紙と出発時刻を示した時計を置いてくれていた。行き届いた適切な仕事振りは先行き有望の花丸を贈りたい。
次第に琵琶湖が下に遠くなっていく車窓から、奥琵琶湖パークウエイ、4000本の桜のトンネルを潜っての車窓観光に目を見張り続けたが、展望台では停車せず(2つ目のビューポイント)に再び桜のトンネルの下を長浜へ向かった。
木々の間から時には右手に竹生島が垣間見えたり、左手には伊吹山が姿を現したり、隠れたり湖北の美しい景観を楽しんでいた。 長浜城に近くなった頃から、道路の渋滞が酷くなり、殆ど停滞状態になってしまった。 桜シーズンの週末なので仕方がない。のろのろそれでも動き出したので、前方を見ると大きな交通事故のようで、レッカー車で事故車を移動している所をやっと通り抜けたが、これで予定の時間が大きく狂ってしまったことは確かで、どこかで何かを省くことになるのは覚悟した。
戦国時代末期に豊臣秀吉が城主として過ごした長浜城は、江戸時代前期に廃城になり、遺構は彦根城や大通寺に移築された。その跡には、僅かな石垣と井戸だけが残されていたが、昭和58年(1983)に安土桃山時代の城郭を模して「昭和新城」を復元された。内部は歴史博物館として公開されている。時間が遅れたので資料館には入らず、お城と桜をカメラに収めることに専念した。
お城には桜がお似合いだ。まさに今満開の桜が、復元されたお城を装っている。 散り初めと聞いていたが、十分華麗に咲いている。お城の資料館を中心にしてここ、豊公園の桜は「日本桜の名所100選」にも選ばれ、約800本の桜が今を盛りと咲いている。
これで、三つ目の桜のビューポイントを堪能することができた。(4月13日撮影) 8779