キタノコギリソウ 【七時雨山Ⅱトレッキング 2022.09.17】
この花も登山道が牧場原野にさしかかる頃に観察された。 この花の直立する茎
から枝葉を取って乾燥させたものを古くは筮竹(ぜいちく)として使用されたという。
分類:キク(亜綱・目‣科)・ノコギリソウ(属・種)・キタノコギリソウ変種
漢字:北鋸層 薬効:全草を健胃、感冒、強壮、鎮痛、止血、鎮痙
花言葉:戦い、勇敢、治療、悲嘆を慰める、真心
花感:こんもりと群落を形成し、可憐というよりはやはり花言葉の戦闘モード
参照#七時雨山Ⅱトレッキング 紀行
ヤマシロギク(高山植物) 【七時雨山Ⅱトレッキング2022.09.17】
この花も登山道が牧場原野にさしかかる頃に多く観察。ノコンギクやイナカギク
との交雑も見られると推量。似た様なコヨメナも多数咲いているので紛らわしい。
分類:キク(亜綱・目‣科)・シオン属・ヤマシロギク変種 別名:イナカギク
漢字:山白菊(田舎菊) 花言葉:清爽、障害
花感:時雨山の麓は牧草地帯で、シオンやヨメナなど混同する野草が咲き乱れる。
一見シロヨメナに見える。しかし、秋の花の別名田舎菊が相応しいだろう、
参照#七時雨山 Ⅱ トレッキング 紀行
クサギ(高山植物) 【七時雨山Ⅱトレッキング 2022.09.17】
七時雨山の登山道は最初牧場脇を歩く日当たりの良い原野。この花が好む植生
条件。クサギとは不思議な名前だが字の通り、葉に特有の臭みがあることから
名付けられたという。若葉は茶のほかに、茹でれば食べることができるという。
分類:シソ(目‣科)・キランソウ亜科・クサギ(属・種) 漢字:臭木
薬効:尿、健胃、解熱、催吐剤(果実) 花言葉:運命、治療
花感:名前の割には良く観ると可憐な花相。薄暗い雑木林では目立つ花姿。
参照#①高山植物・山野草ベスト選集 ②七時雨山 Ⅱ トレッキング 紀行
ウゴアザミ 森吉山Ⅱ山行紀行 【秋田県 北秋田市 阿仁鍵ノ滝 2022.09.10】
快晴の森吉山の青空に映えていたのが高山に咲く、ウゴアザミ。抜ける様な青空
に赤紫色の頭花は峻烈だ。東北では月山や鳥海山が主な植生地だというが今日は
森吉山でも観察できた。勿論、八甲田山にも植生するがこの様な濃い色は初めて。
分 類:キク科・アザミ属・ウゴアザミ種 漢字:羽後薊
薬 効:利尿、解毒、止血、強壮等(乾燥生薬煎じ薬「薊」)、食用(根)
花言葉:報復、復讐、権威
参照#森吉山 Ⅱ トレッキング紀行
シュロソウ(八甲田大岳Ⅵ仙人岱避難小屋周辺)【山岳トレッキング :2022.7.24】
仙人岱に着いた。八甲田山中では貴重な休憩場所でもある。観光登山客も多いので
キジを撃つとかハナを摘むのは難しい。ここでは必ず避難小屋のトイレに立ち寄る。
その道端で遭遇した山野草。華やかさは無い、実に不気味な花姿。根茎に毒がある。
分類:ユリ(亜綱・目)‣シュロソウ(属・科) 漢字:棕櫚草
毒性:本属の多くがジェルビン、シンクロバミンなどのアルカイロイド類毒を含む
解説:キジを撃つとかハナを摘むは登山者の隠語で。キジは男、ハナは女の用足し。
花言葉:静かな人
参照#①八甲田大岳 Ⅵ トレッキング 紀行 ②高山植物・山野草ベスト選集
ネバリノギラン 【山岳トレッキング 八甲田大岳:2022.7.24】
大岳を下山する頃から目立ち始め、毛無岱で漸く花姿を捉えた。ササバギンラン
と思っていたが、帰宅後ネットで確認したら、ネバリノギランらしい。毛無岱は
キンコウカが満開であったので、その仲間のネバリノギランもまた最盛期らしい。
分類:ヤマイモ目・キンコウカ科・ソクシンラン属・ネバリノギラン種
漢字:粘芒蘭 花言葉:特にないので筆者命名‥・恥ずかしがり屋さん(見え隠れ)
参照#①八甲田大岳 Ⅵ トレッキング 紀行 ②高山植物・山野草 ベスト 選集
トウゲブキ 【山岳トレッキング 八甲田大岳Ⅵ:2022.7.24】
葉がフキに似てて、峠によく生えることかこの名がついたと言われている。仙人岱も
毛無岱も小さいピークには違いない。この花は毛無岱を下る時に観察したと思われる。
筆者的にはキリンソウと間違い確認したらトウゲブキ。高山植物よりは山野草に分類。
分類:キク(亜綱・目・亜科)‣メタカラコウ属・トウウゲブキ種 漢字:峠蕗
花言葉:おだやかな風景撮影
参照#①八甲田大岳 Ⅵ トレッキング 紀行 ②高山植物・山野草ベスト選集
山行速報:オオハナウド(名久井岳登山道)【里山トレッキング2022.06.09】
この花はチョットした草原や山道で容易に観察される。しかも群生するので
花と言うイメージは薄く、雑草的に感じて来たが、良く観ると花、鑑賞する
にはおおざっぱで面白味がない。しかし、初夏を感じさせる里山の山野草だ。
分類:バラ亜綱・セリ(目・科)・ハナウド(属・種) 漢字:大花独活
薬用:鎮痛、抗炎症、血圧降下、血管収縮などの効果があり、関節の痛み、
リューマチ、頭痛、慢性気管支炎などに用いる鎮痛鎮静(根茎乾燥)
花言葉:外面(ソトヅラ)のいい 参照#名久井岳 Ⅻ トレッキング 紀行
鑑賞速報:✿ツバメオモト ぼんてん山 Ⅱ【里山トレッキング 2022.5.7】
もう里山の山野草は一巡したと思っていたが、まだまだ新しい花の鑑賞は
あるものだ。この花も既にどこかで遭遇していたかもしれないが筆者的に
初めての鑑賞。春の陽射しを浴び、小さい清楚な花を鑑賞する歓びに感謝
分類:ユリ(目・属)・ツバメオモト(属・種) 漢字:燕万年青
花言葉:和解、一致、怠りない心、崇高な精神、長命
花感:そうだ、この花を観たことがある!どこかの山の秋の登山道で真っ
黒い小さな実がなっていた。花はこんな可憐な容姿だったのか‥‥。
花誌:筆者の小さな庭の日の当たらない場所に植えた#鈴蘭の花が咲いた。
参照#ぼんてん山 Ⅱ トレッキング
鑑賞速報:✿フデリンドウ ぼんてん山 Ⅱ【里山トレッキング 2022.05.07】
ただ三輪、一見ツルリンドウとも思ったが、どうやら筆者には新しい山野草。
ツルではなく、しっかり地面に根付いていた。この花は陽射しがあたってい
る時だけ開き、曇天、雨天時は、筆先の形をした蕾状態になって閉じている。
分類:リンドウ(目・科・属)・フデリンドウ(種) 漢字:筆竜胆
薬効:食欲不振,消化不良,胃弱胃下垂,胃酸過多・胸やけ,腹痛,排尿痛
花言葉:高貴・誠実・真実の愛
花感:この花も、どこかで遭遇しているかも知れない。日が当たる時だけ開
くというから木陰や悪天候の時は鑑賞できないのだ。今日はラッキー。
参照#① 高山に咲くツルリンドウの花 ② ぼんてん山 Ⅱ トレッキング
映像:✿ショウジョウバカマ✿の小径【里山トレッキング 鳳凰山 2022.4.23】
秋田県の大館市の里山をトレッキング。その道中で観察した花。花と言うには
小さく、形状からも見つけにくい。杉樹林帯が続く登山道では花そのものが珍
しい中、可憐な花姿は見つけた時は見入った。花言葉の通り忘れられない花だ。
分類:ユリ目・メランチウム科・ショウジョウバカマ(属・種) 漢字:猩々袴
由来:花をショウジョウの頭の毛に、葉を袴(はかま)にそれぞれ見立てた事
が、「ショウジョウバカマ(猩々袴)」の名前の由来。因みに猩々とは
架空の動物。能の題目「猩々」の舞台衣装・所作がこの花のイメージかも
薬効:湿疹・腫れもの・下痢・打撲などに効果があるとされる
花言葉:希望、忘れられない人、飲みすぎに注意して
鑑賞速報:✿スミレ✿の群生 【山岳トレッキング 鳳凰山 2022.4.23 】
スミレは普通に野ッ原や庭の片隅に咲いてるのだが、春浅い山道に可憐に
咲き揃う様はなんとも愛らしい。しかも。未だ春の花々が咲き乱れる前の
寂しげな景観がスミレの群生で、にわかに春めいて感じられる。春浅き花。
分類:バラ類‣キントラノオ目・スミレ(科・属・種) 漢字:菫
毒性(ビオリン、サポニン、ビオラルチン、グリコサイド):嘔吐、神経麻痺、心臓麻痺
花言葉:貞節(紫)、愛(青)、あどけない恋(白)、田園の幸福(黄色)、希望(ピンク)
参照#鳳凰山 Ⅱトレッキング
イタドリ(白神岳) 【世界遺産白神山地 完 トレッキング 2021.09.04】
タデ科多年草。山野や道端、土手などのいたるところで群生。春先の若芽は達
食用になる。筆者も幼い頃、農家の子供達に誘われ酸味を賞味した経験がある。
スカンポと呼ばれていた。その頃、花など観賞するすべもない、子供の遊びだ。
分類:ナデシコ目・タデ科・ソバカズラ属・イタドリ種 漢字:虎杖(疼取・酸模)
薬効:緩下、利尿、通経、常習便秘、膀胱炎、膀胱結石、月経不順、産後悪露、
傷薬として若葉を揉んでつけると血が止まって痛みを和らげるのに役立
つことから「痛み取り」が転訛して名付けられたというのが通説という。
花言葉:回復、見かけによらない(実が花のよう?)
参照#①世界自然遺産白神山地探訪 ②白神岳(世界自然遺産白神山地)GPS
キオン(核心地域 白神岳) 【世界遺産白神山地トレッキング 2021.09.04】
キク科の多年草。ユーラシア大陸の温帯に広く分布し、日本では各地の山地
草原に生える。 なので、白神岳でたまたま観察したが、これまでの山岳にも
植生していたかもしれない。鮮やかな黄色は危険な雰囲気がただよっていた。
分類:キク(目・科)・キオン(属・種) 漢字:黄苑
毒草:💀牛や馬は死亡することもあり、人にも有害 花言葉:元気、陽気
参照#①世界自然遺産白神山地探訪記 ②白神岳(世界自然遺産白神山地)GPS
ジャコウソウ 【姫神山Ⅱトレッキング 完 2021.8.21】
シソ科の多年草。山地の木陰に生えるごく普通の草花。どちらかと言うと
高山植物に分類される。ジャコウと言う冠名は、茎や葉っぱ部分に一種の
芳香の由縁。登山中はそこまで香を見分けられないが魅力的な名称である。
分類:シソ(類・目・科)・ジャコウソウ(属・種) 漢字:麝香草
薬効:生薬名を「麝香草」と称し、利尿剤、鎮咳作用から喘息の発作の抑制、
鎮痙作用、催淫作用、興奮剤、去痰・発汗・駆風(ガス取)作用等。
花言葉:悲しみ 活動的、活気 参照#姫神山 Ⅱ トレッキング紀行