クサボタン 【姫神山Ⅱトレッキング 2021.8.21】
センニンソウの仲間であるが日本の固有種。花後、花柱が羽毛状に伸びる。
8~9月に花びら(がく片)がくるくると反り返りかわいらしい花を付ける。
つる性の植物が多いが直立し、草本の植物だが茎は下部が木化し冬も残る。
花感:葉がボタンに似ていることからの名称由縁、釣鐘状の花が涼しげだ。
分類:キンポウゲ(目・科)・センニンソウ属・クサボタン種 漢字:草牡丹
毒草:全草有毒、皮膚炎や胃腸炎を起こす 花言葉:思慕、感謝、安全
参照#姫神山 Ⅱトレッキング紀行
ノブキ 【姫神山Ⅱトレッキング 2021.8.21】
山地の林床や谷間の湿り気の多い所に生えるという、種子は粘り気があり、
人や動物などに付着して拡散することから、登山道沿いに多く見られるそ
うだ。‥〇ブキとは葉っぱが蕗(フキ)に似ているから名付けられた由縁。
分類:キク(目・科・亜)・ノブキ(属・種) 漢字:野蕗(ノブキ)
花言葉:執着、長すぎた春 参照#姫神山Ⅱトレッキング紀行
ソバナ 【姫神山Ⅱトレッキング 2021.8.21】
二回目の姫神山登山は目に入る草花も又違うものだった。先ず最初に
鑑賞したのはソバナの花。青紫色の鐘型の様相は同じ属のツリガネニ
ンジンに似ている。別名をツリガネソウとも呼ばれて、山菜にもなる。
分類:キク亜綱・キキョウ(目・科)・ツリガネニンジン属・ソバナ種
漢字:岨菜 薬効:根を乾燥・・・ 内服 おでき、腫れ物、去痰
花言葉:清らかな愛
参照#①ツリガネニンジン ②姫神山Ⅱトレッキング紀行
クサフジ 【みちのく潮風トレイル:種差海岸 2021.7.10】
平地の草地に生えて姿が藤の花に似ているのがクサフジの名前の由来と言う。
なるほど、藤の花が逆立ちした様な花姿だ。それにつれて、花言葉も面白い、
藤の花の「決して離れない」に対して「私を支えて」とは花の姿そのものだ。
分類:マメ(目・科)・ソラマメ属・クサフジ種 漢字:草藤
薬効:リュウマチ(9~15g煎じ)、皮膚炎(煎じ液塗布)
花言葉:生命力の旺盛な、私を支えて
ミヤマガマズミ 【阿闍羅山Ⅲ(大鰐町) 2021.06.06】
修験の山で見つけた高山植物。古来から滋養豊富で「神の実」とも言われるそうな。
阿闍羅山という修験者の山には相応しい植物。ワラビの群生といい、阿闍羅山は滋
養に満ちた山だ。何もない時代は、人々にとって山は食や薬の宝庫だったのだろう。
分類:キキョウ類・マツムシソウ目・レンプクソウ科・ガマズミ属・ミヤマガマズミ種
漢字:深山莢蒾
薬草:高血圧や動脈硬化(ポリフェノール含有)、美肌効果や疲労回復(ビタミンc含有)
食用:ジュース、酢、ポン酢、果実酒、ジャム、ゼリー、健康ドリングなど
花言葉:結合、恋の焦り、愛は死より強し、私を無視しないで
参照#①阿闍羅山 Ⅰトレッキング紀行 ②阿闍羅山 Ⅱ トレッキング紀行
③阿闍羅山 Ⅲトレッキング紀行 ➃山岳/溪谷トレッキング紀行2021
クルマバソウ(三ツ岳:戸来岳) 【戸来岳トレッキング 2021.05.15】
名は体を表すとはこのこと。この花は葉っぱが牛車の車に似ている事から
クルマバソウと名付けられたという。が果たして今の世は牛車という乗物
は理解できるだろうか?主に中世平安貴族の乗物。それ以降は荷役で使用。
分類:シソ類・リンドウ目・アカネ(科・亜科)・ヤエムグラ属・クルマバソウ種
漢字:車葉草
薬草:鎮静・消化促進・利尿・血行促進・強壮、肝臓機能の促進・鎮痙
花言:復活、永遠の命と歓喜、輪廻 参照#三ツ岳トレッキング紀行
シャク(山野草) 【久渡寺山トレッキング 完 2021.05.07】
下山はピストンでなく、周回する形で行った。途中、深い杉木立の中を通り
見つけたのがこの「シャク」。湿っぽい場所に咲くという植物図鑑のとおり、
深い杉林に幽かな小川が流れて、行者の歩く登山道にはこの様な薬草がある。
分類:キク類-キキョウ類・セリ(目・科)・シャク(属・種) 漢字:杓
別名:ヤマニンジン(食用)
薬草:生薬(根を乾燥粉末)‥・消化促進、強壮作用、老人の頻尿
花言葉:味わいのある、特徴的な 参照#久渡寺山トレッキング 移行
イカリソウ(山野草) 【久渡寺山トレッキング 2021.05.07】
登山道は最初杉並木で草花は少ない。そんな中、樹蔭にひっそりと咲いてい
たのが「イカリソウ」。花の姿が和船の錨の形に似ていることからこの様な
名になった。花は精力剤としての効能が珍しい、この様な効能は初めて遭遇。
分類:モクレン亜綱・キンポウゲ目・メギ科・イカリソウ(属・種) 漢字:錨草
薬効:生薬(淫羊藿として精力剤) ~インポテンツ、補精、強壮、鎮静、腰痛
花言葉:あなたを離さない 参照#久渡寺山トレッキング2021
鑑賞速報:ヤマハッカ 【里山トレッキング 名久井岳 Ⅷ 完 2021.09.22】
名久井岳を登山中、花も少なくなった初秋、日影にひっそり咲いていた
広辞苑では『シソ科の多年草。山野に普通。高さ30~50センチメートル。
葉は卵形で周囲に切れ込みがある。秋、紫色の唇形花を多数付けた穂を
出す。ハッカに似るが香気はない』とある。花が少ない時期貴重な色彩。
分類:キク上類・キク類・シソ(類・目・科・亜科)・ヤマハッカ属 漢字:山薄荷
花言葉:秘めやかな思い、 思いやり 参照#名久井岳 Ⅷ トレッキングGPS紀行
鑑賞速報:サラシナショウマ【里山トレッキング 名久井岳:南部町 2021.9.22】
カモシカ健脚コースを上り詰め、日当たりの良い場所に白い花を咲かせて
いた。肥沃な地面を好むこの花は、若芽を茹でて水にさらして山菜として
食したことに由来しこの名前がついたという。この様に名前には訳がある。
分類:キンポウゲ(目・科)・サラシナショウマ(属・種) 漢字:更科升麻
薬効:根茎は「升麻 (ショウマ)」と言う生薬で発汗、解熱、胃炎、腸炎、消化不良
花言葉:愛嬌、無邪気、雰囲気のよい人 参照#名久井岳ⅧトレッキングGPS紀行
鑑賞速報:ヒヨドリバナ 【山岳トレッキング 焼山(八幡平) 2021.08.06】
焼山登山道の森林限界が近い地点、日当たりが強くなった場所に咲いていた。
一見フジバカマと見間違ったのだが、後で調べてみるとヒヨドリバナ(ソウ)
と判明。これまでの山行では初めて観察(見逃していたかも知れない)した花。
分類:キク(目・科・亜科)・ヒヨドリバナ(属・種) 漢字:鵯花 別名:ヒヨドリソウ
葉が四(二)分裂がヒヨドリバナ、三分裂がフジバカマと区別するのが便利
由来:ヒヨドリが啼く頃に咲き始めるので「ヒヨドリバナ(ソウ)」と名付けられた
薬効:全草を煎じて服用、解熱や咳止、喉の痛み、腫れ物、月経不順、糖尿病など
花言葉:清楚、期待、延期
【山岳トレッキング 東岳トレッキング 2020.10.24】
東岳登山道は比較的山道の割には歩きやすい。鉱山遺構など観察しハイキング
気分で進んでいると足元に薄紫の花を発見。ノコンギクだ。良くシオンと間違
われるという。伊藤佐千夫の小説「野菊の花」に出てくる花とも言われている。
分類:キク亜綱・キク(目・科・亜科)・シオン属・ノコンギク種 漢字:野紺菊
効能:擦り傷、切り傷、虫刺さされ(葉擦り潰)、肩こり、打ち身、神経痛 (浴湯料)
花言:守護、忘れられない想い、長寿と幸福
観察:ぼんてん山で見かけた似たような花に「シオン」がある。見分けがつかな
い程似てるが違いはシオンは背丈が高いという事らしい 参照➡シオン
参照#東岳トレッキング紀行 2020
【山岳トレッキング ㉖戸来岳(大駒ケ岳) 2020.09.25】
この花も、戸来岳で初めて観察した。調べてみると古くは、秋の七草にも入る程
万葉の時代から親しまれている花だ。恐らく今は他の山にも咲いてるかも。花の
命は短い。この時この場所で咲いていれば、同じ花は次の山行では見れないかも。
種類:キク(類・目・科・亜科)・ヒヨドリバナ属・フジバカマ種 漢字:藤袴
効能:利尿、肩こり、疲労回復、冷え性、香料など(乾燥・煎じ)
花言葉:あの日を思い出す、遅延、躊躇、恋のキューピット
参照#戸来岳トレッキング紀行
参考:戸来岳山行で観察し、今回紹介した以外の山野草・高山植物(他と重複 )
#ミヤマリンドウ#ウメバチソウ#ヤマハハコ#アキノキリンソウ#アザミ
【山岳トレッキング ㉖戸来岳(大駒ケ岳) 2020.09.25】
信仰の山「戸来岳」ではこれまで観察されなかった山野草を見つけた、てか、気付
かなかったかも知れない。それは薙刀香薷(なぎなたこうじゅ)。名前は外形 (
薙刀)、薬効(香薷)からこの様に名付けられたと推察。花そのものは可憐である。
種類:シソ(目・科)、ナギナタコウジュ(属・種) 漢字名:薙刀香薷
効能:利尿、解熱、水腫、脚気、暑気あたり、口臭など、乾燥・煎じ用法
花言葉:匂い立つ魅力、賑やかな人 参照#戸来岳トレッキング紀行
【山岳トレッキング ㉖戸来岳(山野草) 2020.09.25】
なんともメデタイ名前の野草。普通に道端に咲いているそうだがトレッキング
で見つけたから貴重に思える花だ。恐らく普段の道はこの様な可憐な花よりも
他に興味があるので気付かないのだろう。実は、周りには草花であふれている。
分類:ナデシコ目・タデ科・ミチヤナギ亜・イヌタデ属・ミズヒキ種 漢字名:水引
薬効:止血、腰痛、胃痛(全草乾燥)
花言葉:慶事 祭礼 感謝の気持ち 喜び 祝い 寿
参照#戸来岳トレッキング紀行