道後温泉の楽しみ方は様々だが、今日はチョット奮発。個室をキープした。
ちょっと高価な神の湯につかり、貸浴衣で汗を吸い取り、団扇で涼を取り
手摺り越しに観光客を眺めて、道後温泉名物の『坊ちゃん団子』を味わう。
(⇧ 今回利用した「神の湯」byHPより)
解説:①小説『坊ちゃん』に次の様な記述がある。一串5銭で売られていた。
『・・・大変うまいと云う評判だから、温泉に行った帰りがけに一寸
食ってみた・・・』、当時の団子は、湯ざらし団子で、赤餡と白餡
の団子を三つ串に刺したものであった。昭和の初期に呼称される。
②俳句「霞む日や 巡礼親子 二人なり」
正岡子規と親交があった漱石が子規に示した俳句の一首。この日、
坊ちゃん団子に添えられた俳句の短冊であった。
参照#① 道後温泉本館外観 ② 道後温泉本館浴室
③ 夏目漱石(則天去私)探訪紀行
注意事項: 他の入浴客がいないことを確かめるか、迷惑が及ばないこと(所用:約80分)
①浮力ケア入浴・・・湯船の側縁に首を乗せ浮力を利用し全身を浮かせて腰圧迫を除去
身体を首と両かかどの三点で支え、浮力で浮遊
※この場合、浴槽の縁が湯面から一㎝以内でないとこの姿勢が難しい
※脊椎動物である人間は寝ても覚めても24時間脊椎・腰に重力(負荷)
が掛かっている。一時、脊椎・腰を浮力で負荷を軽減することが筋肉
の緊張を取除き、体幹をリフレッシュする事になる。是非試されたい。
②温熱ケア入浴・・・全身(主に腰)を42℃前後の温泉で温め血行を促して筋肉緊張緩和
心臓から下の半身浴、額から汗が滲み出したら上がる
③冷・熱交互浴・・・水風呂、もしくはカランの冷泉浴びと、41℃前後の源泉風呂に浸
かり冷・熱反復浴で交感神経を刺激刺激する。交互浴のあとは、
温~い湯に浸かる事が望ましい。そうすると総合生体調整作用が
働き、日常の歪んだ生体リズを整えてくれる。
・熱い湯、冷たい水の刺激に交感神経が反応(活発化)する
・温い湯(40℃前後)には副交感神経が作用(ゆったり)する
④浴室ケア運動・・・床に寝転んで下半身、両腕の上げ下げ各20回、四肢運動機能維持
ゆとりがあれば正坐し首を左右に20回、グルリ回し5回
⑤歩行浴運動・・・・・湯船内を適当に回遊する歩行浴を行うことで歩行浴水中運動効果
およそ3分くらいの歩行浴をおこなう
⑥全身洗浄ケア・・・入浴~歯磨~入浴~頭顔洗~入浴~全身シャボン洗~入浴~上湯
入浴はこのパターンに拘らない。体調に合わせ適宜
※重要:脊椎動物である人間は寝ても覚めても24時間脊椎・腰に重力(負荷)が掛か
っている。ケアメニュー①で一時、脊椎・腰を浮力で負荷を軽減することが
当該筋肉の緊張を取り除き、リフレッシュする事になる。是非ためされたい。
注意:女優・歌手の中山美穂の突然の死、多くの人が驚いたことだろうが、
入浴施設での死亡事故(溺死など)は年間一万人程度発生している。
筆者の講演会でもお年寄りが多い場合、この事については必ず触れ
てきた。中山美穂の死亡要因は溺死と推定されるが、バスタブには
常に蓋に肘を掛けて、入浴中の失神で意識を失っても沈む事のない
ように留意されたい。又熱めの風呂には、なるべく入らないように。
今回の事故は入浴中の「ヒートショック」ではないかと推測される。
研究:週7回の入浴で介護リスクが3割減少した(千葉大研究グループ発表2018.11.12)
北海道・愛知県18自治体要介護認定を受けていない65歳以上14千人を調査。
映像:奈良路を名湯を求めてたどり着いたのが入之波(しおのは)温泉の夢の様な浴室
今回の「秘湯極湯」は筆者も驚きの名湯であった。奈良県と言えば温泉は思いつかない。
そこで以前感動の湯の瀬温泉、小梨の湯笹屋等を紹介して貰った温泉達人に手配頂いた。
筆者には温泉観光の師、温泉評論の師、温泉達人の3師がいる。今回温泉評論の師同宿。
【Data】 含炭酸ー重曹泉 39.6 ℃ pH6.6 源泉:入之波温泉 元湯
浴感:炭酸を含む重曹泉は肌の活性化には最良の天然薬湯だ。地球の恵みを感じる一湯。
感想:今回は温泉評論家I・M氏、温泉達人I・T氏、温泉研究家A・Y氏とこの宿で合流
温泉というものは躰を癒すのは勿論、この様な人間関係を紡ぐ素晴らしい素材だ。