≪Mémoire(メモワール) :感動‼青い森 草を刈る娘 豊穣の岩木山2017.8.27≫
本州最北端の最も高い独立峰岩木山。その山容から津軽富士として津軽
一帯の里人から広く親しまれる山。そのお山が豊かに見える季節が来た。
里の水田に稲穂が垂れて、里山には真っ赤なリンゴがほほ笑む豊穣の山。
文学:弘前出身の青春小説家石坂洋次郎の岩木山山麓が舞台の小説がある。
「草を刈る娘」や「霧の中の少女」のシーンで若い男女が混浴場面が
浮かぶ。当時、温泉は共同浴場で混浴である。舞台は嶽温泉共同浴場。
いまもその面影が懐かしく残されている。筆者が好きな温泉地である。
参照#①岩木山麓の春景観「りんごの花」 ②収穫の秋「いのちりんご」
映像:宇治橋橋上から五十鈴川越しに眺望される源流域の神路山(かみじやま)
五十鈴川は伊勢市を流れる一級河川。しかし、ここ伊勢神宮では神の川である。
境内が神聖な場所となるにはどうしても神域としての遮蔽が必要だ。ここ緑の
神苑と清らかな流れの五十鈴川で空気と景観を俗界から遮断するに十分である。
記録:標高373m(式年遷宮の神木が植えられている山で此処は神聖な山)
和歌:この山を西行はつぎの様に読んでいる(新古今和歌集)
『神路山 月さやかなる 誓ひありて 天の下をば 照らすなりけり』