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放浪の俳人:種田山頭火の歌碑が湯田川温泉梅林公園にあった。種田山頭火は
主に九州で放浪・活動しているのだが東北までの足跡は信州国の俳人一茶、奥
の細道の芭蕉等が彼を惹きつけたのだろう。
歌碑:二首(種田山頭火)
『 みちのくは ガザさいて秋 兎死うたふ 』
『 朝蝉 夕蝉 なぜ あなたは 来ない 』
解説:第一の歌の「兎死」とは鶴岡の歌人和田光利の雅号であり、解釈すると
「ガザの花(タニウツギ)が咲く秋の日友が歌を詠む」くらいかな。また、第
二の歌はこれぞ山頭火という究極の歌だ。「真夏の暑い蝉しぐれ誰もい
ない」と筆者は彼の孤独を読み取った。「あなた」は友でも心の人でも、
家族でもいい山形の猛暑にただセミだけがなく空間に圧倒された歌だっ
た。因みにこの歌は平泉から鶴岡市湯田川温泉へ放浪した時の歌である。
参照#放浪の歌人『種田山頭火』探訪紀行