お湯の国 日本

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正岡子規(秋風や・・・湯田温泉峡)

2021年01月07日 |   ✒歌碑句碑 紀行

画像:湯田温泉峡のシンボルJR北上線ほっとゆだ駅前の歌碑  (2020.10.07)
                   【宮城・岩手・秋田温泉探査2020】

湯川温泉吉野屋で寛ぎの宿泊を終え、旅の最終日、先ずは駅舎温泉で有名な
JR北上線ほっとゆだ駅に立ち寄る。残念ながらお湯は利用できなかった。駅
前の足湯も閉鎖。土曜日というのにこの状態が今の湯田温泉峡の現況を示す。

さて、そのほっとゆだ駅前の誰も足を止めない「石造りの歌碑」に注目したい。
正岡子規の歌碑である。温泉地の文学にも心停めている筆者には見逃せない。
正岡子規は結核を病んでいながら奥の細道をたどって秋田から岩手入りして
湯本温泉に投宿した。俳句を数種詠んでいるうちの一句を銘石に刻んだもの。

    『 秋風や 人あらはなる 山の宿 』 正岡子規

解釈:歌心はおよそ詠み人しか知りえないのだが、共感することに歌の良さが
   あるもの。この俳句では寒い秋口にも拘わらずいで湯の宿ではしみじみ
   心が通合うと解釈。筆者もコロナ災禍中、温泉仲間としみじみ交流した。

明治26年、俳人正岡子規が秋田県六郷町から山越えして湯田に入り、下前を通
って湯本温泉に投宿。そのとき詠んだ句が「山の温泉(ゆ)や裸の上の天の河」
で湯本温泉句碑公園に石碑が刻まれている。他に下記の句を詠んだと思われる。

   秋風や旅の浮世の果知らず
       天の川高燈籠にかかりけり
                                宿もなき旅の夜更けぬ天の川
                                       山の温泉や裸の上の天の川 
  
参照#①北東北(宮城・岩手・秋田)温泉探査2020紀行
   正岡子規が故郷松山の椿神社で詠んだ俳句歌碑

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