映像:杖立川の両岸に高温度の湧出が認められ、初夏なのに噴気が確認できる。
日本温泉地域学会を終了し、簡単な後片付けをして帰り際のプラス温泉探査は
隣町:小国町にある杖立温泉。ここは昭和の高度成長時代は九州の奥座敷とも
いわれた程賑わっていた温泉地だが、痕跡はあるもの他の温泉地同様寂れてる。
解説:平安時代初期、この地に立ち寄った空海(弘法大師)が、杖をついて湯治
に訪れた病人が、浴後に杖を立てたまま忘れて帰途についた様子を見て
詠んだ、 “ 湯に入りて 病なおれば すがりてし 杖立ておいて 帰る諸人 ”
という歌に由来する。この故事からも当温泉は古い温泉地と伺い知れる。
参照:同じく『治癒伝説』由来の肘折温泉(東北地方山形県最上郡大蔵村)