
与謝野夫妻にはつくづく関心させられる。花巻温泉に足跡が
シッカリとあった。この夫妻の歌はお互いが意識した詠みで
他の文学碑とは趣を異にする。天下のオシドリ歌人である。
『やまあまた まろき緑を重ねたる なかに音しぬ 台川の水』 鉄幹
『深山なる かじかに通う声もして 岩にひろがる釜ふちの滝』 晶子
解説:『台川』を結びとした寛の短歌に、『かじか』と『釜ふち』を季語
と景勝で応える晶子の句は夫婦短歌の粋を極めている。
台川:花巻温泉は台川沿いにあり上流の台温泉からの引き湯から始まる。