入浴速報:奥入瀬渓流温泉 十和田市 市民の家 (2024.10.14)
11年振りの入浴。今回は八甲田山トレッキングを断念し十和田湖に
向う途中の、入浴タイム。実は愛車のラストラン(遠出)の仕舞湯。
愛車は来月の11月15日で下取りとしてディラーに引き渡す予定。
映像:南八甲田山焼山にある十和田市民が立ち寄る公共の湯の浴室
(過去の記録:2013.05.19)
十和田市官庁街でアートな桜を鑑賞した後足がくたびれたらゆっく
り癒すのはやはり温泉でしょう。市民が立ち寄る公共の温泉がここ
【Ⅾata】単純硫黄泉 59.8℃ PH6.2 源泉:猿倉温泉混合泉
(小笠原2,4,7号泉 ・注水井1号~3号井泉)
(源泉は八甲田山麓 蔦・谷地・猿倉国有林内湧出)
記録:今回の入浴で「青森ほんわか」から「青森おすすめ」格上げ
理由は、この地域に源泉使用の公共の湯がここだけとなった。
そのせいか近隣住民の入浴客が増えて人気の湯となっている。
参照#十和田市(十和田湖・奥入瀬渓流) 温泉紀行
リニューアル再掲:伊香保温泉源泉ドーム(伊香保神社隣接源泉公園2008.9.5撮影)
伊香保温泉源泉公園の真ん中に設置された源泉ドーム。伊香保温泉の源泉が肉眼で
観察出来、傍らには飲泉所も設置されこのような源泉を見せる設備は有名温泉地に
は多い。ドームとしては肘折温泉(山形)を想起。まるで、伊香保温泉の心臓部だ。
参照#群馬県 温泉地 データ・ベース
歌碑鑑賞追記:松尾芭蕉句碑 (伊香保温泉:神社境内 群馬県渋川市 2008.09.05)
伊香保温泉の階段温泉街を365段上り詰めると伊香保神社が鎮座する。その境内に
松尾芭蕉の句碑がある。調べてみると、刻まれた句は伊香保を訪れた時に読んだもの
ではないそうだ。何故その句があるが謎だが、恐らく、芭蕉を敬愛する弟子の一人が
建立したのではないかと推察。当時は、句会が開かれる温泉地には旦那衆が集まった。
碑文:初時雨 猿毛小蓑越 不し気何梨
句意:晩秋の時雨に寒さを覚え蓑を羽織ったが、見ていた猿達も蓑を欲しそうな仕草
解説:松尾芭蕉は奥の細道行脚が終って故郷である伊賀上野 (現在の三重県伊賀市)を
目指し、伊賀越えの山中で、時雨にあった時に詠まれた句とされる。
参照#松尾芭蕉(奥の細道)探訪 紀行
リニューアル再掲:伊香保温泉 石段の湯 (群馬県渋川市観光用公衆浴場 2008.09.05 撮影)
石段街の下方に公共の湯『石段の湯』がある。文豪、徳富蘆花の小説「不如帰」でこの温泉地
が全国区となり、この徳富蘆花の記念館も近くにある。伊香保の名湯を気軽に楽しめれる施設。
ライオン湯口から茶褐色湯が掛け流し、温泉観光士お勧めの一湯だ。階段の温泉地景観も良い。
【Data】含土類・食塩ー石膏泉 41.6℃ PH6.3 源泉:伊香保温泉(総合湯)
⇧ 公共の湯「石段の湯」の浴場湯殿景観
共同浴場:地元専用の浴場が7つ。いわゆるジモセン、一般客は入れない。(薬師の湯、横手
館の屋敷湯、金太夫の屋敷湯、後閑の湯、平形の湯、上段の湯、岸権の屋敷湯 )
文学:徳富蘆花の『不如帰』純愛小説、文語調で読みづらいが、伊香保に宿し、伊香保の
野山に遊んだ事が重要な背景描写となっている。以下に始まりの文を掲載
『上州伊香保千明の三階の障子開きて、夕景色をながむる婦人。 年は十八九。品よき
丸髷に結いて、草色の紐つけし小紋縮緬の被布を着たり。色白の細面、眉の間ややせ
まりて、頬のあたりの肉寒げなるが、疵といわば疵なれど、瘠形のすらりとしおらし
き人品。これや北風に一輪勁きを誇る梅花にあらず、また霞の春に蝴蝶と化けて飛ぶ
桜の花にもあらで、夏の夕やみにほのかににおう月見草、と品定めもしつべき婦人…』
参照#群馬県 温泉地 データ・ベース
参考#本物の名湯ベスト100‐ 26 伊香保温泉(講談社現代新書:石川理夫著)
学術#日本温泉地域自然資産No.48大堰のある石段街 (日本温泉地域学会編)
映画#アニメ 「千と千尋の神隠し」の数多いモデル地の一つとして知られる。
リニューアル再掲:ベルツ像(日本における温泉健康・医学の祖:2008.05撮影)
映像:温泉医学の祖ベルツ博士の胸像、日本人女性を娶りドイツで亡くなった。
(過去の記録:2008.11.19)
とかく草津温泉が有名であるが、ここ伊香保温泉が温泉健康医学の始まりの地。
ベルツ博士が温泉医療を指導した第一号と言われ、やがて草津温泉にて本格化
する。ベルツ博士のお国ドイツでは温泉療法が定着しバーデンバーデンが有名。
参照#①群馬県 温泉地 データ・ベース ②温泉ヘルス・ケアメニューまとめ
リニューアル再掲: 石段温泉街 (伊香保温泉:群馬県 渋川市 2008.05.09撮影)
伊香保神社から石段は温泉街に続く。榛名山の北東斜面、標高750m。この温泉地は温泉
井戸を中心に計画的に作られた。中央に石段、大堰という湯道を作りの両側の14軒の旅館
に配湯。褐色の名湯がこの旅館街を中心に守られて来た。今から4百年前の計画的温泉街だ。
日本温泉地域資産No.41:「日本温泉地域学会認定・計画的な温泉街・温泉史・温泉文化」
参照#① 九份(チューフェン)石段の温泉街は台湾の台北市郊外の観光地 にソックリ、ここ
も又「千と千尋」のモデル温泉地の一つとしてあげられている。
② 群馬県 温泉地 データ・ベース
山行速報:高森山 23 トレッキング GPS軌跡図 【 2024.10.06】
本年9回目、通算23回の高森山。この日は岩手山登山の計画であったが、火山
情報レベル2で登山道閉鎖で、止む無く里山トレッキングに切り替えた。漸く
里山も秋めいて来た。季節外れのアブラゼミが一匹力なく啼いていた。晩秋だ。
動画:山頂へ GPSアクティブ
温泉:浅虫温泉 はだか湯(道の駅 ゆ~さ浅虫 )・高森山 23 山行後仕舞湯
観察:今日鑑賞した山野草の中で、既鑑賞済のもの(クリック参照)
#アキノキリンソウ #アザミ #キオン #サラシナショウマ
#ノコンギク #ミヤマシキミ(実)
記録:🗻387m 3:32分 6.8㎞ 525ⅿ 527m 天候:🌤
開始:9時47分~ 13時20分 休憩19分 ペース:平均 90ー100%
行程:森林公園 口 ~ むつ湾展望所 ~ 登山口 ~ 山頂 (赤祠) ピストン
遭遇:男ソロ3,カップル3、10人老男女パーティ1
参照#山岳 / 溪谷 トレッキング 2024
発売速報:日帰りで登れる温泉百名山 (飯出敏夫 著)日本温泉地域学会関連
筆者友人の温泉達人・登山家飯出敏夫氏が念願の温泉百名山第二弾が完成発売
される。温泉を巡って3000湯以上、温泉の有る所名山有りで、登った名山多数
の中で『日帰り登山』の百名山を纏め上げ、山岳トレッカーには持ってこいの
解説本。卓越した山岳・温泉観察の飯出氏ならの、山岳本と言っていいだろう。
内容:都道府県ごとに分類し、北から順に記述。山の概要と登山レポート温泉
の照会に、美しい山と温泉の写真を添える。著者の主観的な体験レポー
トにポイントを置き、一般的なガイドブックとは一線を画す内容となる。
記録:発行日 2024年10月25日、出版・集英社、224頁、定価2,200円(税込)
飯出敏夫:温泉紀行ライター、日本温泉地域学会員、日本旅のペンクラブ代表
会員、温泉達人会代表、温コレ発信・・・・群馬県生まれ東京在住
参照#温泉百名山(飯出敏夫 著:2022.10.26発売)
映像:新穂高ロープウェー山頂駅展望台からの北アルプス連山('12.11.25撮影)
参照 # 空中を駆ける「新穂高ロープウェー」の日本唯一の二階建てゴンドラ
山岳/溪谷トレッキングはこれまでは温泉探査の合間に挙行していたが 2020
年新型コロナウイルスの発生と同時に位置づけが変わって来た。温泉が主な
のは勿論だが、山岳/渓谷トレッキングも並行して行うこととした。狙いは
①コロナ収束祈願、②体力維持、③自然に触れ三密を回避する、ことにある。
(下記アンダーラインをクリックすると本ブログの掲載記録参照可)
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- 山里の湯(この素晴らしき山里の湯 山岳トレッキング仕舞湯ベスト集)
- 山岳・里山ベスト山行(筆者がこれまで山行した、高山里山のベスト集)
- 高山植物・山野草ベスト選集(筆者がこれまで観察した山岳花ベスト集)
- お山の祠の紀行集(筆者がこれまで山行・拝礼した山頂・山中の祠全集)
- 奥入瀬渓流トレッキング (十和田八幡平国立公園 ・特別名勝):蔦温泉
- 白神十二湖トレッキング (世界自然遺産 白神山地隣接地帯):白神温泉
- 日本の名滝&涼感厳選集(筆者がこれまで全国旅で鑑賞した滝の一覧頂)
- 北東北 温泉探査 2020(宮城県県北地方/岩手県秋田県奥羽山地) 紀行
- 山岳/渓谷トレッキング2020(コロナ収束祈願隔週連続トレッキング)
- 山岳/溪谷トレッキング2021(コロナ鬼滅祈願自己鍛錬トレッキング)
- 東九州 温泉探査 2022(大分県 国東市・別府市・大分市・臼杵市) 紀行
- 山岳/溪谷トレッキング2022(コロナ共存試練自己鍛錬トレッキング)
- 北信越 温泉探査 2023(長野県北信地方/新潟県中部地方魚沼) 紀行
- 山岳/溪谷トレッキング2023(コロナ克服共存自己鍛錬トレッキング)
- 北海道 温泉探査 2024(北海道 道央地方/登別温泉研究発表大会) 紀行
- 山岳/溪谷トレッキング2024(山&温泉をマイペースで楽しむ山行紀)
参照#①山岳トレッキング夏山(冬季) 筆者携行必須装備一覧(2021年度版)
②温泉探査&山岳トレッキング時の基地となる道の駅(北海道・東北)
⇧ 2023 年3月5 日 厳冬八甲田山絶景山行景観
2024年令和6年、山岳トレッキングは五年目。これまでは週一のペースで
山に向かっていたが、今年から回数や高さではなく、ノンビリ山を楽しむ
姿勢で臨みたい。勿論山と温泉この切り離せない二つの歓びを楽しみたい
(下記アンダーラインをクリックすると本ブログの掲載記録参照可能)
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- 高森山 15 トレッキング 01.06‥‥‥‥‥‥‥青森市 浅虫
- 梵珠山 Ⅵ トレッキング 02.18‥‥‥‥‥‥‥青森市 浪岡
- 高森山 16 トレッキング 03.08‥‥‥‥‥‥‥青森市 浅虫
- 久渡寺山Ⅴ トレッキング 03.16‥‥‥‥‥‥‥弘前市 坂元
- 高森山 17 トレッキング 03.27‥‥‥‥‥‥‥青森市 浅虫
- 高森山 18 トレッキング 04.05‥‥‥‥‥‥‥青森市 浅虫
- 久渡寺山Ⅵ トレッキング 04.11‥‥‥‥‥‥‥弘前市 坂元
- 高森山 19 トレッキング 04.11‥‥‥‥‥‥‥青森市 浅虫
- 東 岳 Ⅳ トレッキング 04.16‥‥‥‥‥‥‥青森市 滝沢
- 梵珠山 Ⅶ トレッキング 04.27‥‥‥‥‥‥‥青森市 浪岡
- 久渡寺山Ⅶ トレッキング 05.06‥‥‥‥‥‥‥弘前市 坂元
- 東 岳 Ⅴ トレッキング 05.10‥‥‥‥‥‥‥青森市 滝沢
- 名久井岳16トレッキング 05.18‥‥‥‥‥‥‥三戸郡南部町
- 青森マチュピチュⅡ東岳Ⅵ 05.20‥‥‥‥‥‥‥青森市 滝沢
- 階上岳 18 トレッキング 05.25‥‥‥‥‥‥‥三戸郡階上町
- 高森山 20 トレッキング 06.08‥‥‥‥‥‥‥青森市 浅虫
- 八甲田 ・ 仙人岱 Ⅱ トレ 06.16‥‥‥‥‥‥‥十和田市奥瀬
- 梵珠山 Ⅷ トレッキング 06.22‥‥‥‥‥‥‥青森市 浪岡
- 高森山 21 トレッキング 06.26‥‥‥‥‥‥‥青森市 浅虫
- 鞍掛山 Ⅱ トレッキング 07.06‥‥‥‥‥‥‥岩手県滝沢市
- 岩木山 Ⅶ トレッキング 08.02‥‥‥‥‥‥‥弘前市 百沢
- 梵珠山 Ⅸ トレッキング 08.07‥‥‥‥‥‥‥青森市 浪岡
- 岩木山 Ⅷ トレッキング 08.17‥‥‥‥‥‥‥弘前市 百沢
- 高森山 22 トレッキング 08.22‥‥‥‥‥‥‥青森市 浅虫
- 東 岳 Ⅶ トレッキング 09,01‥‥‥‥‥‥‥青森市 滝沢
- 秋田駒ヶ岳 Ⅴトレッキン 09.07‥‥‥‥‥‥‥秋田県仙北市
- 梵珠山 Ⅹ トレッキング 09.12‥‥‥‥‥‥‥青森市 浪岡
- 八甲田 13 トレッキング 09.30‥‥‥‥‥‥‥青森市 荒川
- 高森山 23 トレッキング 10.06‥‥‥‥‥‥‥青森市 浅虫
- 十和田湖錦秋トレッキング 10.14‥‥‥‥‥‥‥秋田県 小坂
- 高森山 24 トレッキング 11.01‥‥‥‥‥‥‥青森市 荒川
- 弘前城菊と紅葉まつり逍遥 11.09‥‥‥‥‥‥‥弘前市 白金
- 梵珠山 Ⅺ トレッキング 11.16‥‥‥‥‥‥‥青森市 浪岡
- 名久井岳17トレッキング 12.25‥‥‥‥‥‥‥三戸郡南部町
参照#① 日本百名山( 深田 久弥 著 )探訪 紀行
② 山岳 / 里山 ベスト トレッキング 選集
③ 山岳 / 溪谷 トレッキング(湯煙り) 紀行
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Memoir:伊香保温泉階段歌碑・与謝野晶子歌碑(群馬県 2008.09.05撮影)
与謝野晶子と温泉地は深いかかわりがあり、全国の温泉地に足跡が残され
ている。娯楽の少ない明治では上流社会の娯楽場・温泉地での歌会・句会
が当時の流行であったと推察。伊香保での歌会で披露した歌文と思われる。
「伊香保の街」
榛名山(はるなさん)の一角に 段また段を成して
羅(ロー)馬(マ)時代の野外劇場の如く
斜めに刻み附けられた 桟敷形(さじきがた)の伊香保の街
屋根の上に屋根 部屋の上に部屋
すべてが温泉宿である そして榛(はり)の若葉の光が
柔かい緑で 街全體(たい)を濡らしてゐる
街を縦に貫く本道は 雑多の店に縁どられて
長い長い石の階段を作り 伊香保神社の前にまで
Hの字を無数に積み上げて (晶子)
解説:歌というよりは写実的に伊香保温泉の特徴を述べていると言っていい
だろう。伊香保温泉は天辺の伊香保神社の境内から階段状の温泉街に
源泉が導かれた日本で最初の集中配湯の温泉地といってもいいだろう。
与謝野晶子の短歌を階段に刻んだ伊香保温泉の旦那衆も又風流の極み。
説明:歌文最後の「Hの字」は石段の石組がHの様に見える事から表現された
もので温泉街の色っぽい話ではない、誤解のない様に歌を鑑賞のこと。
この階段状の光景がアニメ千と千尋のイメージの一つともされている。
光景は温泉地でないが台湾の観光地「九份(チュウフェン)」 に似てる。
参照#① 群馬県 温泉地 データ・ベース
② 与謝野晶子( 官能・情熱歌人)探訪紀行
③ 台湾観光地「九份( チュウフエン)」の景観
リニューアル再掲:シラタマノキ(2024.09.30:八甲田山麓撮影)
八甲田山の地獄湯の沢を登りきる直前で山側に群生するシラタマノ
キを発見。花が枯れたこの高山では、貴重な高山植物となるだろう。
( 過去の記録:2016.03.08 北海道 大雪山 旭岳 )
大雪山旭岳ロープウェー山頂駅からの遊歩道の傍らにうっかりする
と見逃しそうな小さな花シラタマノキ。流石に北海道だ高山植物が
容易に観察できる。小さな白玉状の姿。北の最高峰旭岳の山麓中腹。
分類:ツツジ(目・科) ‣シラタマノキ (属・種) 漢字:白玉ノ木
薬効(葉):歯磨き香料、鎮痛消炎、筋肉痛、関節痛、リウマチ
花言葉:明日の幸福、好奇心
参照#①八甲田山 13 トレッキング ②高山植物・山野草 ベスト選集
リニューアル再掲:日奈久温泉の情緒的な景観 (2008.05.17 撮影)
筆者が九州で最初に本格的温泉探査をした温泉地の街並を懐かしく再掲する。
この温泉地感動の出逢い、種田山頭火の街起こしの軒先の自由律俳句の短冊
が、橋の欄干に括りつけられた種田山頭火の俳句三節 (左.真ん中.右の短冊)
もうこれらの句の解釈など必要ないだろう。人それぞれに思いのまま鑑句す
るのも自由なのだ。一応、筆者なりの思いや作句の背景を簡単に記す・・・。
Ⅰ.左の短冊 『 月澄むほどに われとわが影 踏みしめる 』 山頭火
解釈:なんと直情・情感的な句だろう。ぐんぐん登る月があたりを照らして
月に浮かぶ自分の影を踏み締める如く、自分の心にも滲み込んで来る。
Ⅱ.真ん中柵 『 お月様が お地蔵様に お寒くなりました 』 山頭火
解釈:筆者的に万民を照らす月と自愛の地蔵様の二重のぬくもりを寒くなっ
てきた時候に感じた山頭火と理解
Ⅲ.右の短冊 『 これから旅も 春風の 行けるところまで 』 山頭火
解釈:山口県小郡の仮の宿其中庵から九州へ旅立つときに詠んだ句とされて、
春風とともに歩く旅への期待が感じられる。時は2月九州は初春なり
(過去の記録:2008.05.17)
吉野ケ里遺跡を探査後、今日の羅針盤を何処に向けようか?限られた時間で
多くの温泉地を辿りたい。しかしそこには感動がなければ無意味だ。温泉が
普通でもそこに地域ならではの物語があるなら脳幹は名湯と感ずる筈・・・。
考えた末、八代市日奈久温泉を目指す。天草諸島、水俣を抱える不知火海は
初夏、同じく海岸沿いの温泉地となる小浜温泉(島原半島)は遥か西の空だ。
日奈久温泉の泉質は単純温泉(アルカリ性)16の泉源から毎時140トン湧出。
殆んどの旅館が掛け流し。約600年前、刀傷の父の平癒を祈願し、浜田六郎左
衛門が厳島明神のお告げで干潟の岩下から湯を掘り当てたとされる。その後、
熊本藩直営となり八代城主・松井氏や参勤交替途上の島津氏もよく利用した。
共同浴場:市営日奈久温泉センターの老朽化が進み利用客も低迷していた事
から、八代市は明治時代の観光施設であった「本湯」を模して和風の新施設
を同地に建設中。2009年3月末完成予定。(筆者が訪問の時は更地であった)
参照#① 種田山頭火(放浪の俳人) 探訪紀行 ② 日奈久温泉本湯 (ばんぺい湯)
③ 熊本県温泉地 データ・ベース
山行速報:八甲田大岳13トレッキング 【紅葉トレイユ2024.09.30】
図の🔵印内は撮影現場
➡ ➡ ➡
動画:大岳周遊 八甲田大山神祠 毛無岱階段 熊除けの鐘
錦秋の八甲田をトレッキング。八甲田大岳制覇後、毛無岱の草紅葉を鑑賞。
一年振り13回目の八甲田大岳は熊の脅威もなくなったが随所に熊鐘設置。
毛無岱が一番映える6、7、8月が入山禁止で、山野草が少ないのが残念。
鑑賞#今回の山行で鑑賞した山野草(含実)で過去に鑑賞済みのもの
①アオモリアザミ #アカモノ (実) #イオウハナゴケ
#シラタマノキ ⑤ツルリンドウ (実) #ノコンギク #リンドウ
温泉#谷地温泉(トレッキングの仕舞湯)
記録 :🗻1,584 m 6:35分9.2㎞ 739ⅿ 745m 天候:☀
開始 :7:05 ~ 13:41 終了 ペース:ややゆっくり 70-90%
経路 :登山口 ~ 仙人岱 ~ 大岳 ~ 分岐避難小屋 ~ 毛無岱 ~ 酸ヶ湯温泉
参照#山岳/溪谷 山行紀行 2024
入浴速報:八甲田大岳トレッキングの仕舞湯として利用。800円 (2024.09.30)
およそ一年振り。ひょっとしたら八甲田山も一年振りかもしれない。
映像:手前が温かい湯(42℃)、奥が足元湧出のぬるい湯(38℃)
(過去の記録:2021.06.12)
およそ、四年半ぶりの入浴。経営者が変わってようやく管理運営が安定して来た
ようだ。今日は雛岳登山後の疲れた躰を温冷交互浴で癒したく立ち寄った。5、
6人の先客がいたが以前の様な慌ただしさもなく、一時間ほど交互浴を味わった。
(過去の記録:2016.02.15)
日本の秘湯が見事に蘇った。谷地温泉は古くから八甲田山中の湯治宿として存在。
途中、大手温泉ホテルが経営して、秘湯の佇まいが失われたが、沖縄のホテルに
経営が移ってから静寂な湯治場、秘湯に戻った。日本の秘湯として再認識したい。
【Data】①単純硫黄泉 37.4℃ pH4.71 源泉:谷地温泉1号泉(下の湯・自噴)
②単純硫黄泉 38.2℃ pH5.22 源泉:谷地温泉2号泉(上の湯・動力)
浴法:谷地温泉は自然湧出の源泉が足元から湧き霊泉(37℃)30分、上の湯(38℃)
5~10分の交互浴が名物。古くは混浴でもあったがいまは男女別で湯船は
交代運用。八甲田山中の自然の恵み温泉は人々を癒し続けるいにしえの湯。
記録:電源は自家発電(ジーゼルエンジン)
参照#① 混浴時代の入浴景観(女性は湯浴み着)
② 八甲田山連峰山行(登山口)温泉紀行
③ 寂聴(瀬戸内)の宿 谷地温泉(青森県)