
AR156 2.5V6 Q-sys 最終モデル
例のお探しコーナーが縁で買って頂いた地方のお客様はちょっとしたメンテでも、
わざわざ地方から足を運んでいただく良いお客様でした。
ちょっと小修理と点検をお聞きしており来店される直前でした。
突然エンジンからカタカタ異音が出始めました。
ブレーキの効きもおかしいです。
乗っていくのはやめたほうが良いですか?。
Drはこれはマズイと思いました。
タイミングベルトがズレた症状じゃあ~りませんか!

よって、Drは絶対に乗らないで下さいと言いました。
これがホントの・・
ドクターストップダス!(←座布団一枚?)
これ以上乗るとエンジンをオシャカにするのは間違いありませんから、積載車にて救援しました。
救いはエンジン自体がまだ始動できる状態で、アイドリングも出てることです。
経験的にTベルのコマは2コマくらいズレてるだろうと判断しました。
Tベルはすでに自社にて交換してるから、パーツ不良か作業ミスか、頭が痛いところ
でありました。
果たして診断結果は・・

前後カムはズレてない

クランクがズレてる


削れ分タイミングがズレた


本来の姿
この回り止めキーはとても重要なパーツですが、ちゃんと勘合してる以上、ズレたり
外れたりすることは有り得ません。

ここまでズレて持ちこたえられなくなった
ズレの原因はキーの長さが短いから、かのように飛び出す可能性があります。

0.8mmほど短かくなってる
スプロケットで2コマズレてバルブは干渉してるものの、クラッシュまではしてませんので、
スプロケットとキーを交換して元の位置に戻せば復活するでしょう。
以上、非常に珍しいケースとも言えますが、ショップでも過去例はありました。
メーカーのパーツ設計に問題があると思います。
絶対に抜けないように設計すべきを、切り溝よりもキーが短いから、飛び出す可能性が
あるということです。
絶対に抜けないように対策をしなくてはいけません。
前回のTベル交換作業では、クランクプーリーを外してますから、その時にキーが
前方に引っ付いてきた可能性は無きにしもあらずです。
しかし、例えそうであっても、プーリーが納まる限り元の位置に戻るのが常識です。
今回はお客様にもショップにとっても不運なトラブルです。
Tベル交換等でクランクプーリーを外した場合は必ずキーの抜け具合を再確認するのが
キーポイントダス?!
(座布団は辞退させて頂きますw)