
隣県よりピックアップの図
一見様からお探し依頼を受けたのが約二ヶ月前でした。
旧車の部類のA112ですから、上物がおいそれと見つからないだろうという危惧は充分にありました。
しかし、クライエント様の文面からは、A112に対する並々ならぬ情熱が汲み取れました。
Drとしては、何とか(商売とはいえ)お力になりたいという気持ちになりました。
駄目もとでDrのネットワークで探したら、偶然にも上物が見つかったのでありました!。
仲介の業者様より昨日入庫したという連絡があり、待つこと一ヵ月半まだ見ぬ恋人に会う気持ちで引き取りました


1984y A112 ABARTH 走行6.6万km? 純正クーラー付 車検あり
コンディションは仲介業者様より聞いてましたが、検証の為に小雨の降る中、撮影と試走をしました。

好ましい完全オリジナル

最終モデル?
どこから見ても85年式最終モデル(RrのABARTHガーニッシュ付)に見えますが、実は最終年式の一代前のモデルを
最終型にモディファイしてあります。

シートはノンオリジナル(張替え)

Rrはオリジナル
本当の最終型のシート地は更に違う模様になります。
どうせ張り替えるなら、前後とも最終型に近い仕様にして欲しかったところですが、そこまでオリジナルに拘るモデル
でもないし、今後何とでもなるでしょう。
そんなことよりも、この個体はノンレスに近い状態で、全体のコンディションがバランス良く素晴らしいことです。
もしかしたら、6万km台の走行距離は実走行ではないかという気もします。

綺麗なエンジンルーム
クーラー付にも関わらず、比較的スッキリとしており、全体のバランスと合致しております。

走行テスト結果は水準以上! 小雨のブリーフ

特にエンジンは景気良い音の悪いにダメな個体が多いA112ですが、この個体は有効なトルクに加えて上限まで
スムーズに回ります。
もし、いまいちなエンジンであれば、全体のバランスを考慮してO/Hしたくなりますが、杞憂に終わったことは
大いなる嬉しい誤算でありました


ややグラグラシフト
平均的なラベルではあるものの、こちらも全体のバランスを考慮すれば、ぜひリンケージをレストアしたいところです。
その他、Drのメニューは外装のプチレス施工で出来る限り新車に近い状態にしたいところです。
内装は敢えてこのままで良いでしょう。
メカは前述のシフトリンク以外はたいそうなメンテは不要と思われました。
エンジンルームも多少の手直しをすればbetterです。
蛇足ながら、期待しなかったクーラーは立派に効いており少々驚きました。
ちょっと格好良く言えば、クライエント様の熱意に動かされたDrですが、先ず見つからないような上物を発見出来たのは
誠にラッキー

クライエント様は元より、仕入れに協力して頂いた業者様にも大感謝のDrであります。 (←頭ペコちゃんスタイル
