孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

在韓米軍へのTHAAD配置で揺れる東アジア情勢 中国の苛立ち 韓国の反発 「蜜月」一変

2016-08-13 22:34:22 | 東アジア

(8日、青瓦台(大統領府)で首席秘書官会議を開き、THAADの韓国配備問題に関し政党を超えて協力することの重要性を訴えた朴大統領 【8月8日 聯合ニュース】)

北朝鮮「くず鉄の塊にすぎないTHAAD」】
韓国とアメリカは、1月及び2月に行われた北朝鮮の4回目の核実験と長距離弾道ミサイル発射という戦略的挑発を受け、今年2月、アメリカの最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備問題に関する協議を始めることで合意。

その後、紆余曲折はあったものの、米韓両国は7月8日、THAADを在韓米軍に配備することを決定したことを発表しています。

標的とされている北朝鮮はTHAADについて、「くず鉄の塊にすぎない」とのこと。

*****北朝鮮、THAADなど「くず鉄の塊にすぎない****
北朝鮮の祖国平和統一委員会(祖平統)のスポークスマンは11日、朝鮮中央通信社とのインタビューで、韓国が「『THAAD』の南朝鮮配備に反対する内外の糾弾世論を免れるために共和国に引き続き悪らつに言い掛かりをつけている」と非難した。同日、朝鮮中央通信が報じた。

スポークスマンは、「朴槿恵(パク・クネ)が権力の座につくやいなや、オバマの懐に入ってあらゆる嬌態を振りまいて忠犬になることを盟約したということは、世人がみな知っている事実である」と指摘。

そのうえで「このような親米逆徒が『THAAD』配置を共和国の『脅威』に対処した『自主的決断』であるかのように描写していることこそ、へそで茶を沸かすことだと嘲(ちょう)笑した」という。

また「かいらい一味がくず鉄の塊にすぎない『THAAD』などであえて駆け引きしようとすることこそ、相手も知らず、身のほども知らない間抜けの気が狂ったたわごとにすぎない」と、強調した。

さらに「特等の親米毒蛇である朴槿恵が権力のポストについている限り、南朝鮮全域が米国の侵略的な核戦争陣地に転落し、南朝鮮の人民はより危険な死地に置かれるようになるのは火を見るより明らかである」と主張した。【8月13日 デイリーNKジャパン】
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中国の韓国批判・圧力に、韓国側の反発も強まる
まあ、いつもの言い様ですが、その「くず鉄の塊」に激しく反発しているのが中国。
THAAD配備に伴う高性能レーダーによって北朝鮮だけでなく自国のミサイル基地の動向までが監視対象となってしまうことから、配備を決めた韓国を強く批判、「中韓蜜月」と言われた関係も様変わり状態となっています。

7月8日ブログ“韓国 米中による“板挟み”のなかでTHAADの在韓米軍配備を決定 「中韓蜜月」に亀裂も”http://blog.goo.ne.jp/azianokaze/d/20160708
2月25日ブログ“韓国 THAAD配備問題での中国“恫喝”に反発  中国国内では北朝鮮政策変更の気運も”http://blog.goo.ne.jp/azianokaze/d/20160225 
でも、そうした状況は取り上げてきましたが、中韓の溝は深まる一方です。

中国側は、ビザ発給要件や韓流ドラマなどで韓国への圧力を強めています。

****中韓、対立局面に=THAADで「蜜月」一変****
米韓両国が在韓米軍への配備を決定した地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」をめぐり、中国と韓国の間のあつれきが増している。

中国メディアが「深刻な代償を支払うことになる」(共産党機関紙・人民日報)と批判する記事を出せば、韓国は「事実と異なる話が国内外に出ていて心配だ」(朴槿恵大統領)と応酬。首脳同士の個人的な信頼に基づき「蜜月」を誇った関係は一転し、対立局面へと変わりつつある。

「韓国人向けの商用ビザ発給要件が強化された」。韓国メディアは8月に入り、THAAD配備決定への中国の対抗措置とみられる動きについて次々と報じ始めた。

中国ではここ数年、韓流ドラマなどが相次いでヒット。だが最近は、「韓流」コンテンツの認可や文化交流の中断、番組制作の許可取り消しなどの動きが出ているとされ、「韓国たたきだ」と反発する声が上がっている。

中国も非難の度合いを強めている。中国政府はTHAAD配備決定時に「強烈な不満」(外務省)を表明し、国営メディアは7月末~8月初旬にかけて韓国批判のキャンペーンを展開した。

人民日報は「警戒すべき危険な行動」「韓国は冷静になるべきだ」などと題した評論を連日配信したほか、朴大統領にも矛先を向け、韓国大統領府が反論する事態に発展している。【8月10日 時事】
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韓国が中国の反対にもかかわらずTHAAD配置を決めたのは、中国の北朝鮮に対する抑止が有効に働いていないとの判断からで、韓国側からすれば、「文句があるなら、北朝鮮をなんとかしろよ!」といったところです。

中国共産党機関紙が8月3日社説で「韓国の指導者は自国を最悪の状況に陥れないよう慎重を期すべき」「朴大統領の支持率は下がり続けており、国民の60.7%が国政遂行に否定的な評価をしている」などと朴槿恵大統領を名指しで批判したことについて、大統領府は表向きは「外交問題にいちいち言及するのは適切でない。必要があれば外交部で対応する」としていましたが、さすがに最近は反発を強めています。

****在韓米軍迎撃ミサイル】韓国大統領府ついに中国に反撃****
韓国大統領府は7日、中国が国営メディアを通じ、米軍の迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の配備を決定した韓国を激しく批判していることについて、「(中国は)THAADの配備決定が(北朝鮮の)挑発の原因であると主張しているが、それは本末転倒だ」と反論。

核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対し「中国はもっと強力に問題を指摘しなければならない」と要求した。【8月7日 産経】
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韓国メディアの中国批判も高まっています。

****THAAD配備、韓国紙が中国の反発に批判強める****
2016年8月12日、韓国の主要紙が在韓米軍への「高高度迎撃ミサイル(THAAD)」配備をめぐり、配備に反発する中国に批判を強めている。「友邦」と見ていた中国の攻撃的な態度には堪忍袋の緒が切れたようで、「恐ろしい隣人」「まるで宣戦布告」「内政干渉」などの激しい言葉が並んだ。

中国批判の急先鋒は朝鮮日報だ。コラムで「THAADの韓国配備問題や南シナ海の領有権問題などを通じ、中国はアジアの盟主になろうとする本性を隠そうともせず、牙をむき始めた」と前置き。「最近もラオスで開催された東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)で、中国の王毅外相がTHAAD問題で韓国に対し非常に傲慢(ごうまん)かつ傍若無人な態度を取った様子を目の当たりにした」と言及した。

「王毅氏の目つきと態度から、500年以上前に朝鮮の王が中国の使者にひざまずいた時の彼らの嘲笑と嘲弄(ちょうろう)の表情を想像した」と指摘。「中国は自国の利害が関わる問題では、いつでも帝国として周辺国に君臨する『恐ろしい隣人』であることを改めて示した」と断じた。

続いて「われわれの4000年の歴史は中国と日本に対する屈従の歴史であり、同時に貧困の歳月でもあった」と回顧。「第2次世界大戦後、われわれは中国と日本に捕らわれた状態から一気に開放され、米国の手を取りながら世界に出て民族の歴史上最も豊かな60年をつくり上げた。中国と日本に束縛されていた時、われわれは悲惨な国だったが、そこから逃れた時に初めて住みよい国になったのだ」と強調した。

その上で「今、再び中国と日本の圧力を肌で感じ始めている。今忘れてはならないことは、彼らに捕らわれている時、われわれは死んだも同然となり、そこから逃れた時は豊かになるという歴史的経験だ。同時に中国がいかに恐ろしい国であるかを今やっと思い出した」と述べた。

東亜日報は社説で北朝鮮の核・ミサイル挑発をめぐり、「世間が皆知る金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の挑発ではなく『すべての当事者』の自制を求める中国は果たしてどんな価値を志向する国家なのか、深い疑念が生じる」とした。

さらに中国共産党の公式な立場を代弁する人民日報が「『もし衝突が勃発するなら、韓国は最初に攻撃目標になるだろう』と書いたことは、まるで宣戦布告を思わせる」と批判。「防衛手段であるTHAADを非難することこそ『大国』らしからぬ態度だ。中国の真意は日米韓3 国の安全保障協力構図で絆の弱い韓国を引き離し、韓米同盟を弱体化させることにある。THAAD配備の決定を翻すことは、韓米同盟を終わらせ、再び中国の属国になることを選択することも同然だ」と言い切った。

中央日報も社説で「中国の動きが果たして米国とともに世界を率いていくG2の国としての品格を備えているのかとの疑いを持たせる」と論難。「(中国メディアが)THAADに反対する韓国人から寄稿を受けたりインタビューしたりして韓国国内の対立を助長する行為は中国の伝統的な周辺国への扱い方である「以夷制夷(いいせいい」の手法を思い起こさせる。中国があれほどまでに反対する内政干渉の臭いまで漂う」と指弾した。【8月13日 Record China】
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アメリカ「中国狙わず」、日本「THAAD配備について防衛省が検討を急ぐ」】
アメリカは本音はともかく、一応、THAAD配置は中国を狙ったものではないとの立場です。

*****THAAD「中国狙わず」=対北朝鮮を強調―米軍高官*****
米国防総省ミサイル防衛局のシリング局長は11日、在韓米軍への配備を決定した地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」について「目的は北朝鮮の弾道ミサイル迎撃。中国を狙うことはないだろう」と語った。訪問中のソウルで韓国メディアとのインタビューに応じた。聯合ニュースが伝えた。
 
THAAD配備をめぐっては、システムの一部である「TPY―2」と呼ばれる早期警戒Xバンドレーダーが「中国国内まで監視可能だ」と中国は強く反発している。シリング局長の発言には、中国の警戒を和らげたい思惑があるとみられる。
 
局長は、韓国配備のTHAADが「グアムなどの(米軍の)ミサイル防衛(MD)システムとは連動しない」と強調。米本土ではなく韓国防衛のためのシステムと訴えた。日本へのTHAAD導入については「日本政府と公式に議論したことはない」と述べるにとどめた。【8月11日 時事】
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上記記事にもある日本配置については、「防衛省が検討を急ぐ」と報じられています。【8月10日 NHKより】

なお、韓国メディアも日本の「検討」を報じていますが、“日本は韓国とは異なり、自衛隊が直接THAADを運営する計画とされる。現在日本には京都府京丹後市の経ヶ岬分屯基地、青森県の車力基地にTHAADに使われるXバンドレーダー(TPY-2レーダー)が配備されている。しかし、これは迎撃用ではなく、最大探知距離が2000キロメートルの早期警戒用で、敵の弾道ミサイルを上昇段階で探知するレーダーだ。”【8月11日 朝鮮日報】とのことです。

また、日米韓の情報共有の取り決めにより韓国軍が収集した北朝鮮の核とミサイル情報はアメリカ経由で日本と共有することになっていますが、韓国に配置されるTHAADによるレーダー情報を日本と共有することについては、日本への警戒感が強い韓国国内世論に配慮して韓国政府はこれまで否定してきました。しかし、中国の強圧的な姿勢もあって、共有を認める方向に転じています。

韓国国内の予定地住民・野党の反対
韓国内ではTHAAD配置について、「どこに配置するのか?」という問題と、中国を過度に刺激することへの批判が起きています。

「どこに配置するのか?」という問題は、日本の基地問題と同じでなかなか住民の賛同が得られません。
朴大統領は自らの選挙地盤である大邱・慶尚北道(TK)地域に配備することしていますが、当初の予定地は住民の反対で変更を迫られています。レーダーによる健康被害が問題とされています。Xバンドレーダーは日本にもあるのですが・・・・。

****韓国大統領、THAAD配備場所の変更示唆 住民反対で=報道****
韓国政府が高高度防衛ミサイル(THAAD)の配備場所を変更する可能性があると、聯合ニュースが朴槿恵(パク・クネ)大統領の発言を引用して伝えた。周辺住民が健康や環境への影響を懸念しているためという。

韓国は7月、南東部の星州に米軍のTHAADが配備されると発表したが、周辺住民が配備に抗議していた。

聯合ニュースによると、朴大統領は議員との会議で「星州の住民の懸念を踏まえ、星州が推奨する場所があれば別途検討することになる」と語った。【8月4日 ロイター】
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朴大統領のTHAAD配置決定に反対する野党議員が「中韓関係の改善を目指す」と中国を訪問した件については、朴大統領は相当に怒っているようです。

****韓国の朴槿恵大統領、訪中議員の批判強める****
2016年8月10日、米華字ニュースサイト多維新聞は、韓国への地上配備型ミサイル迎撃システム(THAAD)配備を受け、「朴槿恵(パク・クネ)大統領が訪中議員への圧力を強め、THAADについて語ることはタブーになっている」と伝えた。

韓国最大野党の共同民主党議員6人が8日、3日間の予定で北京を訪問した。6人は訪中前、THAAD配備をめぐる韓国政府の姿勢を批判。「中韓関係の改善を目指す」と訪中に踏み切ったが、その後突然態度を変え、言葉少なに帰国した。あまりに急な変化が憶測を呼んでいる。

9日に北京であった共同会見で、韓国議員団と中国は短い共同声明を発表。2国間関係の改善を目指すことで一致したものの、韓国側議員はTHAAD配備には触れず、足早に帰国の途についた。

一方、韓国・聯合ニュースによると、朴大統領は訪中した議員を「政治を理解していない。一部の議員は中国の意見に賛成し、北朝鮮の核問題解決を目指す韓国政府の努力をまったく分かっていない」と厳しく批判。配備に関する国内外の一部意見は事実と異なり、懸念を招いているとした。【8月11日 Record China】
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北朝鮮回帰を強める中国 アメリカ主導体制への反発
一方、中国の方は、北朝鮮寄りの姿勢を強めています。

****THAAD配備で「米国にだまされた!」北擁護強める中国、「国際包囲網」から離脱も 「活気」取り戻す中朝貿易****
北朝鮮による3日の中距離弾道ミサイル発射について、国連安全保障理事会が検討していた非難声明が中国の反対で見送られた。

米軍の最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の韓国配備が決まった7月中旬以降、中国は米韓に対し反発を強める一方、北朝鮮を擁護する姿勢を鮮明に示すようになった。今後、国際社会が構築する“北朝鮮包囲網”から中国が本格離脱する可能性も浮上してきた。
 
中国の外交関係者は産経新聞の電話取材に対し「THAADの配備決定は、地域の軍事的緊張を高めた。(北)朝鮮のミサイル発射よりも中国に対する脅威は大きく、非難声明を出すなら米韓をも一緒に非難すべきだ」と話した。
 
中国はこれまで、ミサイル発射や核実験を繰り返す北朝鮮を批判し、国際社会が実施する一連の経済制裁にも参加してきた。しかし、THAAD配備の決定を受けて、中国国内でとくに軍などの保守派の間で「米国にだまされた」「対北朝鮮政策を全面的に見直すべきだ」といった意見が浮上した。
 
それに伴い、中朝関係は急接近し、遼寧省丹東などの国境付近でしばらく停滞していた中朝貿易が最近になって、「再び活気付いた」(中朝貿易関係者)という。こうした中朝交流の加速によって、国際社会の北朝鮮への経済制裁の効果が低下したといわれる。
 
しかし一方、中国による最近の北朝鮮を擁護する動きは、米韓に対しTHAADの配備を撤回させるための揺さぶりにすぎないとの見方もある。北朝鮮が核兵器を持つことを中国も望んでいない。今後、中国が米韓と距離を置くにしても「北朝鮮の核開発を支持することはない」と中国の外交関係者は強調した。【8月11日 産経】
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東アジア・東南アジアにおけるアメリカの影響を弱め、自国が中心となることを目指す中国は、韓国がアメリカに従うことが我慢ならないようです。

****<北朝鮮の非難声明>中国が反対、米国と激しく対立****
中国ではあらゆるメディアがTHAAD配備を決めた韓国を批判している。だが、その視線の先にあるのは米国だ。中国共産党機関紙「人民日報」は論評で「THAADは米国が東北アジアに打つくさびであり、朝鮮半島情勢をさらに悪化させる」と指摘。「韓国がTHAADに同意することは、主体的に米国の手先となることだ」と強い調子で警告した。
 
習近平指導部は対米関係を最重視し、中国がアジア地域で影響力を高めることを米国に認めさせようと腐心してきた。しかし、現実はオバマ米大統領が掲げるアジア・太平洋重視の「リバランス(再均衡)」政策との摩擦ばかりが目につくようになっている。
 
中国は、韓国へのTHAAD配備をきっかけに、米国主導のミサイル防衛網が中国周辺に構築されることを懸念している。5日付の人民日報海外版は「THAADのドミノ効果に警戒せよ」と題する記事を大きく掲載した。記事では「韓国への配備がドミノ効果を生み、フィリピンでも、台湾でも、米国は(THAAD配備を)好きなようにやれる」とする復旦大国際問題研究院、方秀玉教授の分析を紹介。中国側が、南シナ海や台湾統一の問題にもつながりかねない脅威と捉えていることが浮かび上がった。
 
中国では領土・領海や祖国統一に関わる問題は「核心的利益」と呼ばれる最重要事項であり、譲歩は許されない。毎年この時期は、中国指導部などが河北省の保養地、北戴河に集まって重要方針を話し合う「北戴河会議」と重なる。国内向けにも韓国に対し強硬姿勢を維持する必要がある。
 
一方で、強気一辺倒の外交では、打開の出口が見えないのも事実だ。韓国を攻撃し過ぎて米国の側に追いやれば、中国はむしろ傷口を広げかねない。
 
また、9月には中国・杭州で主要20カ国・地域(G20)首脳会議が開かれる。議長国のトップとして習氏が会議を成功させるには、韓国との決定的な対立は避けたいところだ。G20首脳会議に向け中韓が落としどころを探る可能性もある。【8月11日 毎日】
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中国としても、韓国をアメリカの側に追いやるのは得策ではありません。
韓国も、THAAD配置は中国側に対して北朝鮮を放置しないでほしいとの強いメッセージを出すという意味もあり、中韓関係に亀裂が入ることで北朝鮮包囲網が崩れることへの懸念があります。

両国ともそこらを睨んでの綱引きですが、とりあえずは9月のG20首脳会議が駆け引きの舞台となるようです。

THAAD配置では中国と、慰安婦問題や竹島では日本と、非常に難しい立ち位置にある朴大統領です。日本としては朴政権を追い込むより、日米の側に手繰り寄せる方向の方が得策でしょう。
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