(救出されたタイから寄贈のサックスリン(ムトゥラジャ)。スリランカ・コロンボ近郊のデヒワラ動物園で(2003年5月13日撮影)【5月16日AFP】)
【複雑で緊張したイスラム教徒との関係】
現在、スリランカの北端ジャフナを旅行中です。
昨日ブログで触れたように、スリランカには内戦を戦った多数派仏教徒シンハラ人(人口の約74%)と少数派ヒンドゥー教徒タミル人(18%)以外に、ムーア人と呼ばれるイスラム教徒が人口の1割弱存在します。
9・10世紀ごろに島に住み着いたアラブ系の人々を主体とするスリランカ・ムーアと、インドから移住してきたインド・ムーアに分かれます。
たまたま検索サイトBingのAIチャットのページが開いたので、試しにムーア人に対する「差別」「政治的状況」について訊いてみました。
問い)スリランカのイスラム教徒であるムーア人が受けている差別はどんな状況ですか?
回答)
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ムーア人は、スリランカ内戦の間にタミル・イーラム解放のトラ(LTTE)から多くの迫害や暴力を受けました。
1990年には、LTTEが95,000人以上のムーア人を北部州から強制的に追放しました。 これは、タミル人単一民族国家建設のための民族浄化と見なされています。 この追放は、ムーア人の間ではいまだ苦い記憶として残っています。
ムーア人は、スリランカの東部州や西海岸に多く住んでいます。
東部州のムーア人は、タミル語を第一言語として使用し、母系社会でシャリーアを行動規範としています。
西海岸のムーア人は、シンハラ語や英語を話し、多言語民族の宗教集団と言えます。
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なるほど・・・・タミル人とは問題があったようですね。
多数派シンハラ人とは?
問い)ムーア人とシンハラ人の関係はどうですか?
回答)
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ムーア人とシンハラ人の関係は、歴史的にも現代的にも複雑で緊張したものです。
ムーア人は、スリランカのイスラム教徒の大部分を占める民族で、タミル語やシンハラ語を話します。シンハラ人は、スリランカの多数派民族で、仏教やキリスト教を信仰し、シンハラ語を話します。
ムーア人とシンハラ人の間には、経済的、政治的、宗教的な対立があります。
1915年には、ムーア人の商人や金貸しに対する暴動が起きました。 これは、シンハラ・ナショナリズムの高まりと関係していました。
スリランカ内戦では、ムーア人はタミル・イーラム解放のトラ(LTTE)から迫害されましたが、政府軍とも協力しませんでした。
そのため、シンハラ人からは不信感や敵意を持たれることもありました。
ムーア人とシンハラ人の関係は、地域によっても異なります。 東部州では、ムーア人はタミル語を話し、タミル人と近い関係にあります。 西海岸では、ムーア人はシンハラ語や英語を話し、シンハラ人との交流が多いです。
しかし、どちらの地域でも、ムーア人はイスラム教の文化やアイデンティティを保持しています。
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なるほど・・・・チャットAIは便利です。
Bingチャットでは、情報の出典も明示してくれます。
今回旅行のシンハラ人ガイド氏に訊くと、シンハラ人政府とムーア人の間では対立がない訳ではないが、それが大きくならないように互いに自制しているとのことでした。
ただ、親近感・縁遠さのという話で言えば、タミル人のヒンドゥー教は、仏教徒シンハラ人にとってもなじみやすいものであるのに対し(昨日ブログで書いたように、ヒンドゥーは(仏教国を含めて)南アジア・東南アジアの文化の根底にある共通文化です)、イスラムは非常に縁遠い存在。
ガイド氏も、生まれてから一度もモスクに足を運んだことはないとのこと。
【チャットAI ときどき「奇妙」な回答も それに気づけるか・・・・】
チャットAIの話で言えば、非常に便利・・・ですが、情報が正しい保証はありません。
ちなみに、帰国時の成田空港から浜松町へのアクセスを訊いてみたところ、詳しく・具体的に教えてくれました。
ただ一つだけ「奇妙」だったのは、日暮里から東京までは山手線、その後、東京で京浜東北線に乗り換えて浜松町に・・・という案内になっていたこと。
「山手線でそのまま浜松町まで行けるじゃないか」という事前情報があれば、その部分は無視すればすみます。
しかし、前出のムーア人に関する回答のなかに、そうした「奇妙」な部分があるのか、ないのか・・・事前情報がないのでそこらはわかりません。信用していいのかどうか・・・。
【野生の象に対する国民感情なども訊いてみた】
今日目にしたスリランカ関連のニュース。
****タイ寄贈のゾウ、虐待されていた寺院から救出 スリランカ****
スリランカでこのほど、虐待されていたとみられるゾウが救出された。13日には、コロンボ近郊のデヒワラ動物園で静養する姿が見られた。
ゾウは、2001年にタイ政府からスリランカに贈られた3頭のうちの1頭、サックスリン。スリランカではムトゥラジャと名付けられた。飼われていた寺院で虐待されていたとみられ、在コロンボ・タイ大使館の介入により保護された。 【5月16日 AFP】
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ガイド氏に「スリランカ人は象嫌いですか?」って尋ねたら、「そんなことないです」って言っていました。それはそうでしょう。
スリランカには野生の象がすんでいます。
アヌラダープラからジャフナへの移動中に、道路わきに鉄線が張られていることがありましたが、象が侵入しないように電流を流しているとのこと。
道路標識にも「象に注意」みたいなものがあります。
スリランカの象についても、前出Bingチャットに訊いてみました。
先ずは単純な問い。
問い)スリランカには野生の象は何頭ぐらいいますか?
回答)
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スリランカには約7,500頭の象が野生で生息しているとみられています。
スリランカの中でも野生の象が最も見られる場所がシーギリヤの近くにあるミンネリヤ国立公園です。シーズンは5月〜10月で、特に象が多いのが7月〜9月と言われています。多いときで300頭ほどの象が見られることもあります。
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続いて本題に。
問い)スリランカでは、野生の象による被害は出ていますか?
回答)
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はい、スリランカでは野生の象による被害が出ています。
スリランカでは2019年の1年間に、史上最多の361頭の象が死んだ。その内85パーセントは、「農作物荒し」に対する仕返しとして殺されている。
毎年数10名が象に殺され、象による被害は農作物及び生計手段にも被害が及んでいる。
スリランカ政府は、ゴミ投棄場の周りにゾウ侵入防止のための電気フェンスを張るなどの対策を講じていますが、すべての場所で完全に実施されていないという。
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問い)スリランカの一般市民の象に対する感情はどのようなものですか? 大切なものだと思っているとか、可愛い生き物だと思っているとか、あるいは農作物を荒らす困った生き物だとおもっているとか。
回答)
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スリランカの一般市民の象に対する感情は、地域や状況によって異なると思います。
象はスリランカの国の象徴であり、仏教の信仰にも深く関わっています。多くの人々は象を大切なものだと思っているでしょう。
しかし、農民と象の間には衝突が起こっており、象は農作物を荒らしたり人間に危害を加えたりするという問題があります。そのため、一部の人々は象を困った生き物だと思っているかもしれません。
スリランカ政府は、人間と象の衝突を最小限に抑えるために様々な対策を講じていますが、効果は限定的です。
2020年1月には、人間と象の衝突が最も激しい地域において、防御組織の要員2500名を志願制により一般市民から募集し、銃器を支給する計画を発表しました。 これに対して自然保護活動家や法律家は反発し、銃器が象の殺害や密猟に悪用される恐れがあると指摘しました。
一方で、スリランカでは象の保護や救済に取り組む施設もあります。例えば、ピンナワラ象の孤児院は、傷ついたり孤立したりした野生の象を保護し、飼育しています。ここでは約100頭以上の象が暮らしており、観光客は象と触れ合ったり水浴びを見たりすることができます。
ピンナワラ象の孤児院はスリランカでも有名な観光スポットであり、多くの人々が象の可愛さや魅力に感動しています。
以上のように、スリランカの一般市民の象に対する感情は一様ではなく、複雑な問題が絡んでいます。しかし、象はスリランカの自然や文化に欠かせない存在であり、共存の道を探る努力が必要だと思います。
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なかなか立派な回答で、特に付け加えることもありません。
前述の「信頼性」「正確性」の問題のほかに、人間は何も考える必要がなくなるという問題も。
電卓が普及して計算する必要がなくなり、パソコンの変換に頼るようになって漢字を忘れ、チャットAIに頼るようになって情報を集めたり、判断したりすることもなくなり・・・・。