職場の書道部に入部をしました。僕の場合、習字の域を出ることはありませんが、たまには静かな時間を持ちたいということが始めた理由です。先週、初めて練習に参加したら、墨を磨る必要がなく墨汁を使っていたので、ちょっとびっくりしました。新入部員(私ともう一名で計2名)も入ったので、先生も含めて暑気払いをやろうという話が瞬く間に決まりました。こういう話は大歓迎です。墨汁が黒々としているところから、本日はこのアルバムです。
HORACE PARLAN (ホレス・パーラン)
ON THE SPUR OF THE MOMENT (Blue Note 1961年録音)
個性的なピアノのホレス・パーランに加えて、タレンタイン兄弟が参加した作品なので、聴く前から出てくる音が想像できそうです。パーランは、小児麻痺により右手の2本の指が使えないのですが、演奏はそのハンディを感じさせない優れたものです。同一フレーズの繰り返しをうまく使いながら緊張度を高めていくなどの特徴がみられます。
メンバーですが、パーラン(ピアノ)、トミー・タレンタイン(トランペット)、スタンレー・タレンタイン(テナー・サックス)、ジョージ・タッカー(ベース)、アル・ヘアウッド(ドラムス)とブルーノート・レーベルのカタログ4000番代を代表するメンバーです。
曲目は、パーランやブッカー・アーヴィンなどの手になるジャズ・オリジナルです。「On The Spur of The Moment」、「Skoo Chee」、「And That I Am So In Love」、「Al's Tune」、「Ray C」、「Pyramid」という6曲。パーランのピアノ・プレイを聴くには表題曲や「Al's Tune」がいいですが、S・タレンタインのブルージーかつちょっとドスの効いたテナー・サックスを楽しむには「And That I am So in Love」や「Ray C」というミディアム・ナンバーがよいです。
ベースのジョージ・タッカーもムード設定に大事な役割を果たしており、個性的な役者が揃った録音の一つに挙げられます。大きめの音で聴くと一層味わい深いです。
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