家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

農機具の柄

2009-04-16 08:40:36 | Weblog
以前もらっておいた農機具に柄を着けた。

どうせ使用する予定のない物だからと思い柄には曲がった木を選んだ。

まずは柄の先端を裂き、農機具先端の鉄の厚さ分だけ削り取った。

そのあと先端を差し込んで銅の針金で巻いて固定した。

わざとらしさは若干残るが錆びた鉄の良さが出た。

また柄の曲がり具合がとても心地よいと自己評価した。

半農半漁の農家で使っていた物なのでアサリなどの貝を採るときにでも使うのだろうなんて思っていた。

だがY爺さんが来て「おっ、赤で巻いたなぁ。こりゃあ麦に土をかける時に使う奴ずら」というので貝採り用と決めていた自分が恥ずかしくなった。

貝採りには別の器具を使っているのをテレビでも見たことがあったっけ。

貝採りは手前に引いて使用するが、この農機具は向こう側に押して使用する形になっていることに気がつかなかった。

当面飾りとしてさりげなく、それでも皆が確実に見えるところに置く。

「あれは何ですか」と聞かれたらこちらのものだ。

さも知っているかのように説明をする。

田舎暮らしの達人のような顔をして「ありゃぁ麦に土をかける奴ずら」と身振り手振りを添えて答えてやろう。