家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

バッハの後のギョウザ

2012-10-23 07:05:02 | Weblog
バッハとギョウザは全く関係ない。

先日「むつぎく」というギョウザ屋を久しぶりに探した。

高校生の頃むつぎく中毒を起こしている友達がいて彼と2,3会食べに入ったかな。

で当時のかすかな記憶を辿って探してみたのだが分からなかった。

たまたま居合わせた宅配便のお姉さんに聞いてみた。

「もうここにはないんですよ。南駅の南側にロイヤルオストがあって、その裏にあります」と教わった。

浜松駅の南口と言わずに南駅と言うあたり彼女の年齢が私と大差ないことを物語っている。

その時には「むつぎく」の開始時刻まで、まだ1時間以上あったので後日ということになっていた。

あまり徒歩で繁華街まで来ることがないのでバッハを聞きにきた、この日に「むつぎく」に寄ろうという事になった。

バッハの余韻がまだ覚めやらぬ時間にギョウザを食べに行く。

良い音楽の後に美味しい食べ物ということは分かるが、よりによって格調の高さを、そこまで下げるか、と感じていた。

でも「美味しさは格調に勝つ」と信じた。

店はとうに営業している時間なのだが準備中の看板。

しかし店の外には行列。

間近まで寄ってみると、やはり客は入っている。

ま、いいや。

とりあえず並んでみた。

どこかに名前でも書いて待つのかなと思っているうちに案内のお姉さんが出てきて「4名さまどうぞ」と言って中に招き入れた。

その後そのお姉さんは「何名様だか教えてください」と言って列の後まで歩いてくる。

「4 2 2 1 3 2ですね」と言って店の仲に戻っていった。

しばらくすると再び案内に出てきた。

「4名様と2名様どうぞ」と言う。

「2 1 3 2と聴いてあるので、そのあと何名様ですか?」と列を後にむけて歩く。

ちゃんと覚えていたことに驚いた。

先頭になった私たちにメニューを差し出し「お決まりですか?」と聴く。

「16個と12個と生ビール中ふたつ。ビールは、ここに持ってきてくれるの?」と聴いたが笑ってごまかされた。

間もなく入店できた。

出て行く客がないのに入れることが不思議だった。

皿の真ん中に、もやしが乗っている典型的な浜松ギョウザスタイルだ。

「ふくみつ」に慣れた私たちの感覚とすると少しあっさりし過ぎかな。

タレは予め作られていて酢と醤油は加減できない。

16個はすんなり胃袋に収まり、なんだか寝た子を起こす感じにもなった。

続いて近所の韓国料理屋まで行って飲み足した。

さすがに本物の韓国人の作る韓国料理はひと味もふた味も違う。

音楽会をはしごして呑み会もはしごした。