家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

乗りたいオートバイ

2013-03-14 07:34:23 | Weblog
最近久しぶりに「乗りたい」と」強く感じさせるオートバイと出逢った。

点検やら車検やらの用事で出入りする車屋さんのショールームに,ある日突然BMWのスクーターが4台展示されていた。

本で見たことはあったし実車が走っているのを遠くから一度だけ見たことがある。

それが目の前にあるのだ。

少し興奮気味になった私。

写真をあらゆる角度から撮る。

座らせてもらう。

「その赤にはシートヒーターとグリップヒーターも付いていますよ」

と私があこがれている部分を指摘する声が掛かった。

スクーターなのにシートベルトが付いている。

これなら安全度が増すのだろうか。

125CCだから別個に保険に加入しなくてもよい。

だが買えない家庭の事情は自分がイチバンよく分かっている。

貧乏な家庭に育った私は「あきらめる」ことの達人だ。

何の悔しさもなくあきらめることが出来る。

図書館に本を受け取りに歩いて出た。

ついでにお世話になっているオートバイ屋さんに立ち寄る。

店先に変わったオートバイが置いてある。

スネークモータースという所ジョージとビートたけしの関係する仮想会社が作ったオートバイだ。

形がすばらしい。

必要最小限の物で成り立ったオートバイこそ「乗りたい」という感覚を呼び起こすものはない。

「これでいいじゃん。これ最高じゃん」

必要最小限といっても一つ一つは、ちゃんと考えられ、おしゃれに作られている。

クラシックな感じがありレーサーの雰囲気も持つ。

好き者のオジンには、もってこいだ。

オートバイ屋さんに言った。

「本当は乗りたい。問題は一つだけ。ありがとうございました」

写真を撮らせてもらって散歩に戻った。

「いいね」とfacebookやmixiなどで自分の意思表示をする。

ただ「いいね」と言うだけの空しい記録。

その「いいね」と似た実際の「いいね」の感覚。