家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

シジュウカラの2回目の子育て

2013-05-12 07:46:32 | Weblog
孟宗竹で作った小鳥の巣に去年シジュウカラが卵を産みしばらくして皆巣立っていった。

今年も同じようにシジュウカラがやってきていた。

巣に入って産卵していることに気づかなかった。

ただ「このところヤマガラがエサを欲しがりに来ないな」と感じていた。

たぶん巣として利用し始めたシジュウカラがヤマガラを追い払うから、その姿が見えなくなったのであろう。

「ジージージージー」という声がして、その方向を見るとシジュウカラがいた。

エサをくわえて巣の中に入っていくのが見えた。

巣の前を通る時偶然中に小さなくちばしだけが見えることもあった。

「ヒナがいるな」と確認した。

あるとき水撒きをしていると「ジージー」と鳴いて細かく羽を振るわせるシジュウカラがいた。

近くに親鳥らしい姿も見える。

少し離れて観察してみた。

その羽を振るわせているのは最近巣立ったばかりのヒナであろうことは、その仕草とくちばしや羽の色から分かった。

しかしそのヒナが自分で虫をくわえているにもかかわらず巣の中のヒナに与えに入ったのだ。

自分もまだ未熟なのに弟や妹にエサを与えに入っていく姿を見て感激した。

「このように助け合って種が守られるのだなぁ」と実感した。

まだ羽をバタバタと振るわせて親に甘えるヒナ。

しかし、もう役に立とうとして自分で食べてしまいそうなエサを放棄するのだ。

健気だ。

一方カッコウの托卵のような人間的には非道とも思える産卵方法があり、そのヒナはまだ孵らない卵を巣から落とす。

両方一生懸命であることに変わりはない。

善し悪しではなく好き嫌いでもない。

それぞれの採る道だ。