家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

探し物と見つけた物

2013-05-16 07:02:38 | Weblog
1階も2階も引越しのように散らかっていた。

1階は私の机を中心とした片付けもの。

2階は妻が探し物をしていた。

途中で昼食という休憩が入り午後もそれぞれに分かれて作業を続けた。

机の上は、いろいろな物が山積みになっている。

机といえども書きものをする隙間は全くなかった。

まずは物達をどける。

その際今後不必要だと思われるものは思い切ってゴミ箱に入れる。

一旦捨て始めると捨てようと思う物が一気に増える。

覚悟が決まると迷いが無くなるのだろう。

CDはCD入れに収め本は本棚に並べて本来の置き場に戻す。

植えなかった何かの種がゴロゴロ出てきた。

ゴミ箱はゴミ収集車の中のように雑多な物で溢れかえった。

ナットが出てきた。

ナットは黒いビニールを被せてある。

「これは・・・・・」

何故ここに在るのかは理解できなかったが、もしかしてモーガンの部品なのでは、という小さな希望に似た何かが心に生まれた。

机の上のホコリを掃除機で吸い取り雑巾掛けをして終了した。

ワクワクして車庫に行きモーガンに先ほどのナットを着けてみた。

「ピッタリだ」

2007年11月28日の日記にピボットスイベルレバーを取り付けたと書いてあるから、その時には在ったのだ。

2012年1月21日の日記にはナットが無いことに気付いたと書いてある。

その間に見つけて何のナットか思い出せず机の上に放置したのであろう。

間に合わせで取り付けてあったナットを外し本来のナットを取り付けた。

車の中に落ちていないし拾っても捨てるはずはないしと思っていた。

思いがけず嬉しい片付けの効果であった。

さて2階に上がっていくと妻は頭を抱えていた。

「無いの」と言う。

妻はその日は、あきらめた。

「見つけた」とメールが届いた時のは2日後だった。

タンスの裏側に落ちていたのだと。

忘却システムが異常に強くなった気がする。

全てを忘れるようになるまでもう少し。