家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

コジュケイの巣

2014-06-01 07:46:23 | Weblog
我が家を通りすぎてYじいさんの家に向かったところにも敷地が広がっている。

しかしほとんど草刈り以外には近寄ることもない。

気になっているツル性植物の写真を撮りに行った。

すると小さな鳥が2羽飛び出てきて大騒ぎする。

1羽は上に逃げ、もう1羽は私の右肩をかすめて飛び去った。

カメラを持っていたので動画モードにして撮った。

私の後ろに飛び去った鳥は逃げたわけではない。

私の注意を、そちら側にそらそうと後ろで騒ぎ立てる。

だが動画を撮影中の私は振り向かないし、その場を移動しない。

業を煮やした後ろの鳥は、わざわざ大きな羽音を立てて私の左側に飛んできた。

上に移動した鳥も大きな声を出して更に上に移動したり横に移動したりを繰り返す。

巣の位置を悟られまいとしてやっている行動であることは、すぐに分かった。

2羽とも、どこかに飛び去った。

私がツル植物の写真を撮っている時に再び彼らが戻ってきた。

遠くで眺めていると、やはり巣であるらしい場所に入っていった。

道路脇の捨ててある間伐材の重なった、その下だ。

ここは猫も良く通るし猪も通るしヘビも通る。

こんな危険な場所に巣を作ることが信じられなかった。

巣の前で立ち止って静かにしていると一瞬「ジョッ」という声が聞こえた。

人の気配にも気がつかずに声を出してしまうことも信じられなかった。

先日私が設置した孟宗竹の巣箱にシジュウカラが何度目かのヒナを孵したのだがカラスが近寄ってきたことがあった。

そのときは、私が大声を出して追っ払った。

「巣をどこに作ってもリスクはあるもんだよな」とコジュケイの気持ちを察した。