高枝切りバサミを使って自宅にあるツルウメモドキの枝を切り落としていた。
調子よくバチンバチンという音が気持ち良かった。
最後に少し太いけどキリにしたいからと思い切って挟んだ
やはりうまく切れない。
だがどうしても切りたいので少し斜めにして力いっぱい挟んだ。
すると「バチン」と今度は枝ではなくハサミの中で音がした。
それからは一切ハサミとして利用できなくなった。
「やっちまったなぁ」と察した。
Youtubeで高枝切りバサミを見てみた。
すると庭師が「バチン」と言ったらもうダメだと言っていた。
分解してみることにした。
やはり刃を動かすための部品のリベットが外れてブラブラになっていた。
これなら直せるじゃん、と直感した。
リベッターを持ち出して古いリベットを取り除いた後にはめ込んだ。
「よしできた」と早合点した。
組み立てで失敗したのか、それともリベットの付け方がよくなかったのか、まるで分からなかった。
しかし何回試しても元に戻らない。
半ばあきらめていた。
散歩の途中で橋を渡ろうとしたその瞬間「そうだあの金属棒の端がめくれあがっていた、あれが何かの役に立つようにしてあるのだろう」と思いついた。
どの部品も必ず使用目的があり、そのように形を作るし組みあげる。
散歩の後もう一度分解して、その部品を取り出してみた。
だが私の考えは間違っていた。
その代わり細いパイプを太いパイプから抜き出した時ひらめいた。
細いパイプの穴が太いパイプの上にあるレバーで長さを調整し、更にその奥にある金属と連動して刃が作動するようになるんじゃないか?
その考えの基に組み立ててみた。
すると考えはバッチリ当たり元通り作動するようになった。
説明図もなくyoutubeにも紹介されていないものを修理できた。
どういう理屈で長さが伸びて刃が作動するのか全部終わってから理解できた。
実際に直ったことを妻の前でやって見せた。
「おおー。すごいじゃん。直せちゃったね」と喜んでくれた。
その夜のビールが美味しかったこと。
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