家訓は「遊」

幸せの瞬間を見逃さない今昔事件簿

ドラム缶風呂

2010-08-03 07:14:17 | Weblog
前日にドラム缶をバーベキュー場まで出しておいた。

中に水を張りフタを閉めた。

翌日は残念ながら晴れ時々曇り。

水温は、たいして上がっていなかったことはドラム缶に触ってみて分かった。

フタを外して手を差し込む。

「おお。いいじゃん」

だが手を下の方に移動させると

「なんだ。冷たいじゃん」

ほんの上側30cmだけが沐浴可能温度だった。

「これじゃぁ少し暖める必要があるなぁ」

ドラム缶用のポンプ(つまり灯油を灯油ストーブに移すアレの大きな奴)で下から水を少し汲みだした。

ダッチオーブンで料理する妻から火の付いた炭をもらってドラム缶の下に置いた。

だが、それくらいの熱量では全く無意味のようだ。

「いっそ木を燃すか」

乾燥させた木に火を付けて炭の上に置いた。

火に煙に匂い

雰囲気の出たところで妻が

「ビール飲む?」

即OKした。

「もう帰れないよ」妻も一緒に飲んだ。

今夜は春野に宿泊する。

ビールを飲みながら火力に取り組む夫婦。

「もう入れば?」

妻のことばで入ることを決心した。

「タオル巻いて来てよ」

「めんどうくさい。いらないよ」

オトコとオンナの違いが出た。

タオルを首に巻いて外に出る。

「ぶつよ。コンコンて」

何を言いたいのか分かったが無視した。

ドラム缶に入るのには脚立を使った。

底にはブロックを一つ沈めてある。

その上に足を置けば熱くはない。

ドラム缶の3分の一の部分まで水を抜いて入って、ちょうど一杯になりそうだ。

ということは私の体積は200リッターの3分の一程度か。

この季節ぬるいくらいの温度が適している。

いやあ青空を見ながら煙の匂いを嗅ぎ、狭いドラム缶に入る。

最高の気分だ。

「はい。極楽者」と言っておかわりのビールを持ってきてくれた。

「もう死んでもいいね」

めずらしいことを言う妻。

少し酔っているのかな?

「ああ」

と本音の私。

死んでもよいほどのことなのかもしれない。

ドラム缶風呂。



春野道作り

2010-08-02 08:55:52 | Weblog
例年通り春野の道作りに参加した。

お盆前に道路をきれいにする作業だ。

主に草刈りをする人と側溝の掃除をする人に分かれて作業する。

私はジョレンという道具を持って参加した。

側溝はイノシシやシカが落としたり、また豪雨による落石が詰まっていたりする。

近所の製材屋さんが毎年ホイールローダーを出して手伝ってくれる。

我々が側溝に詰まっている物を道路に出しておくとホイールローダーが来て持って行ってくれるのだ。

金属バケットが舗装道路と接触して異様な音を立てる。

ギェー とか ギリギリとか ゴーとかの混じった音だ。

後輪が舵取りタイヤになっていて小回りが利く。

持ち上げた石の類は山に捨てる。

そのようにして約10名の御近所さんが2キロの道のりを清掃して歩く。

我が家の周りは私がきれいにしてあるので通過だ。

もう皆さん御存知だから

「この先は楽だで」と言う。

ところが私が草刈りの際残しておいた自生のギボウシを刈ってしまう人がいた。

「今朝鎌を研いできた」と自慢するだけあって切れ味は最高だ。

確かに刈り残した草のように見える。

歩きながらチョンチョンと切っていく。

我が家を過ぎると次はY爺さんが管理している辺りになる。

ここも、ほとんどY爺さんがきれいにしてあるので手付けずでいける。

だが今回の組長さんは細かな草まで切らないとOKしなかった。

いつもより多い人数なのに、いつもより時間がかかった。

3回の休憩を含めて午前7時過ぎから始めた作業は11時過ぎに終わった。