私め、ドイツ駐在時代(1992年~1997年)には、寒く厳しい冬を過ごす方法の一つとして、時々 おっ家内と一緒に映画館へ映画を見に行きました。
当時のドイツでは、普通の映画館では ほぼ全ての映画がドイツ語への吹替え版でしたが、米軍駐留地(→ 例えばフランクフルト)近郊の限られた映画館では、アメリカ映画はそのまま英語でドイツ語字幕版の映画がありました。 そういう映画を探して見に行きましたです。 印象に残っている当時の映画は「ボディーガード」とか「ジュラシックパーク」とかです。
その後、日本帰国後も たまにおっ家内と一緒に映画館へ映画を見に行きましたが、次第にレンタルDVDで家で見るようになって、映画館に足を運ぶことはなくなりました。
一方、今年のカンヌ国際映画祭 で最高賞のパルムドール に、日本映画「 万引き家族 」(是枝裕和監督)が選ばれたとのニュースを読んで、そのタイトルに興味を抱き、久しぶりに 「見てみたいなぁ」 という気持ちが湧き出てきました。
6月2&3日に「万引き家族」の先行上映が広島県内各地の映画館で行われるとの新聞記事があり、近くのイオンモール内の映画館の予定表に先行上映の案内が出ていました。 調べると、クレジットカード支払いでネット予約できることが判り、直ぐスマホにアプリ(KINEZO)をインストールして、3日(日曜)午後上映の席を予約しました。
(↓)が映画館で発券された入場券です。

この映画は、題名通り、東京の下町で祖母の年金と父子の万引きで生計を立てている一家を描いていますが、「万引き」自体がテーマではありません。 冬のある日、団地の廊下で震えていた幼い女の子を家に連れ帰ってからの万引き一家各人の姿を通して、人がどうやって親になっていくのか、子供はどうやって成長していくのか、親子や家族といった 人と人とのつながりとは一体何なのか、その機微がテーマなのです。 それを外国人の心にも訴えることができたからこそ、カンヌ国際映画祭で最高賞を受賞できたのだ思います。
しかし、この映画、見終わった直後の余韻というか気持ちというか、何とも不思議な心持ちでした。 皆様も 是非 ご覧になって下さい。 6月8日から全国一般公開です。 但し、この映画、少なくとも娯楽映画ではありませんよ。
いやぁ~ 久しぶりに音響効果抜群の映画館で 良い映画を見ることができました。
また 機会があれば、映画館で映画を見たいものです。