第2700回でトヨタの儲ける為の期間工や人材派遣の採用による人件費削減を取り上げましたが少しは流れが変わってきているのでしょうか興味深い記事がありました。
<トヨタ>1200人を正社員に 期間従業員の登用拡大 (毎日新聞)
トヨタ自動車は8日、07年度の採用計画で期間従業員の正社員への登用枠を拡大する方針を固めた。06年度計画は900人だったが、1200人にまで拡大する。同社の07年3月期決算の連結営業利益は2兆2000億円と初めて2兆円を超える見通しで、格差の是正が今春闘の大きな課題になっていることから、経営側としての姿勢を示す狙いがある。また、好景気が続く東海地域では人材不足が続いており、工場で働く新卒の技能職社員を確保するのが困難という背景もあるようだ。
トヨタは期間従業員を北海道から沖縄まで全国で募集しており、現在、各工場で計1万人が働いている。工場労働者の約3割を占めており、工場で最低4カ月働くのが条件になっている。
トヨタは正社員への登用をこれまでにも年間150人程度行ってきた。しかし、トヨタ車の生産急増によって期間従業員も大幅に増え、04年度には590人、05年度は948人を登用した。06年度は実績で約950人を登用する見込みで、07年度計画で初めて1000人を超えることになる。
今春闘で、トヨタ自動車労働組合は社会的格差の是正を掲げ、非正規社員の登用拡大と待遇改善を求める要請書を提出する。期間従業員は組合員ではないため正式な要求書には盛り込まないが、書面の提出は同労組にとって異例の行動といえる。
経営側も、労働者の年齢構成の適正化や、職場の一体感の向上につながる期間従業員の正社員登用は積極的に進めた方がいいと判断した。【高塚保】[毎日新聞2月9日]
参考:トヨタ期間従業員に行こう
これが本気ならば良いのですが世間の批判をかわす為だけの方策とも考えてしまいます。ここは素直にトヨタが心を入れ替えて日本の未来を考え出したと取っておきましょうか。
実際のところ、トヨタには日本一の会社として日本の未来への責任感を持って経営に当たって欲しいと思うのは求めすぎなのでしょうか。
奇麗事に過ぎるでしょうか!