今日も2050年繋がりです。第2710回にリンクしておいたバックキャスティングは何時もの市民のための環境学ガイドのバックキャスティングとは何か 02.11.2007で見つけたものです。「バックキャスティング将来のあるべきの社会の姿を想定し、そこから現在を振り返ることで、そこに辿り着くために今後必要となる行動を考え実施する手法」だそうです。
ここにそのバックキャスティングの手法で考えた「車の燃費は、2050年までに現在の10倍にする」という興味深い考え方がありました。
・・・略
ガソリンエンジン車ではなく、ハイブリッドにしたところで、余り効率的でもないので、やはり純電気自動車にする必要がある。それだけで、約3倍は稼げる。
B君:後は簡単で、車重を落とす。都内などを見ていると、自家用車に乗っているのは、一人だけの場合が多い。基本的に、1.5人(=一人+子ども一人)乗りの車にして、多人数で乗る場合には、それを複数台つなげばよい。2050年までには、そんな技術だってできるだろう。1.5人乗りの車の車重を400kgにできれば、それだけで3倍ぐらいは稼げる。これで合計9倍にはなる。もうちょっとでOK!
C先生:あとは、発電効率を上げる。電源側の努力。ガスタービンと水蒸気タービンのコンバインドサイクルがすべてになれば、それだけでも、効率がかなりアップして、総合的に10倍が可能になるのではないか。・・・中略
B君:電気自動車は、なかなか普及しない。やはり航続距離が短い。電池の開発が必要不可欠。
C先生:電池の開発にいくら努力しても、2050年までに余り進歩しない可能性すらある。電池の開発には長い長い歴史があって、半導体技術のように、必ず進歩するとは言えない部分が多い。となると、なんらかの社会的システムを入れて、欠点を補う必要がある。
A君:もっとも単純なのが、カーシェアリング。人口減少が起こる地域なら、市内に多くの充電可能な駐車場を作る。東京都内の人口は減らないかもしれないですが、なんとか駐車場を多数作って、そこに上述ような小さな車を駐車しておく。それをSuica(Icoca)やEddyのようなカードを差し込めば使えるようにする。もしも、電気が不足してきたら、どこかの駐車場に入れて、車を変えれば良い。
B君:電気自動車の場合、フル充電にするには、相当な時間が必要だけれど、半分程度までの充電で良ければ、そんなにも時間は掛からない。だから、駐車場にある車の電池が全部空になっているという状況は起きない。
A君:誰かがどこかに乗り捨ててしまうという状況は、誰が使っているかが分かっていて、しかも、そのような電気自動車は全てGPSを装備していて、かつ、現在位置を通報する通信機能があるので、まず起きない。
B君:いまなら携帯の電波などでいくらでも管理が可能。・・・以下略
やはりクルマは第2703回でも書いたように電気自動車が本命のようです。しかし、電池の進歩は難しいようですね。となると、ここは今の時点の能力の電気自動車を如何に上手く使うかと言うことになる。このカーシェアリングも面白そうです。
兎に角、一日も早く電気自動車を普及させることと太陽光発電が2050年を乗り切る本命だと思うのは私だけでしょうか。
やはり、2050年を見てみたい!