生産量が少ないので現場ではお目にかかったことがないメーカーも増産にかかっているようです。
日刊工業新聞より
カネカは薄膜太陽電池事業を内外で強化する。国内子会社のカネカソーラーテック(兵庫県豊岡市)にアモルファスシリコンと微結晶シリコンを一体化したハイブリッド構造の薄膜太陽電池を含む年産能力5万5000キロワットのセル工場を完成。タイのナレソン大学とは提携して東南アジアで本格展開に乗り出す。海外生産拠点では稼働しているチェコに次ぎ、メキシコ、ベトナムにもモジュール工場を建設するための事業化調査を始めた。
カネカはアモルファス電池で最大のメーカーとして、これまで3万キロワット分のアモルファス電池(このうち1200キロワットは10%のハイブリッド型)を生産。今月からはカネカソーラーテックの年産能力を5万5000キロワットに増強し、08年には同7万キロワットに引き上げる計画を進めている。
5万5000キロワットのうち微結晶シリコンと一体化したハイブリッド型をまず2万5000キロワット導入する。
参考:カネカ → カネカ太陽光創電システム
参考:JPEA 太陽光発電協会 → 会員名簿
シャープ・京セラ・サンヨーなどから比べると規模は小さいですがこういう企業が世界有数の規模になるためにはやはり日本国内市場の活性化が必要になるのじゃないでしょうか。
何時の間にかシャープに次いで世界第二位に伸びてきたドイツのQ-Cellsのように国内の伸びに乗れば一気に成長することもありえるのですから。
しかしながら、本当に国内は伸びているのでしょうか。面白い記事がありました。
住宅用太陽光発電市場は2010年に1,521億円に 富士経済
2月13日17時51分配信住宅新報
富士経済は2月13日、住宅設備・建材市場を調査した「2007年版 住設建材マーケティング便覧」をまとめた。
それによると、住宅設備市場では「オール電化」「省・創エネ(自然から作り出すエネルギー)」、建材市場では「セキュリティ」「高意匠性」をポイントとした商品の市場が拡大するとしている。特に注目の設備は、住宅用太陽光発電システムで、06年見通しが1,002億円に対し、10年は1,521億円(対06年比152%)と予測している。・・・以下略
セルの値上がりと政府の取り組みから考えてここ2,3年はこれほどの伸びがあるとは思えないのですが流石に10年ともなるとセルの値下がりや上記のカネカなど下位メーカーの頑張りなどでその程度の伸びはあるのかもしれません。と言うかその程度の伸びでは世界の伸びに置いていかれるのじゃないでしょうか。
果たしてどうなっているか!