第1261回でも書いたようにブルーギルやブラックバスなど外来種の始まりは今の天皇陛下が皇太子の時に持ち込まれてからとの話は有名のようですが、そのことを天皇陛下も悩まれていたようです。
日経エコロミーより
(11/12)「琵琶湖の外来魚、心が痛む」天皇陛下が異例の言及
天皇、皇后両陛下は11日、大津市で開かれた「第27回全国豊かな海づくり大会」に出席され、ニゴロブナやホンモロコなどの稚魚を琵琶湖に放流された。
天皇陛下は式典のあいさつで、外来魚が琵琶湖の生態系を悪化させていることに触れ「ブルーギルは50年近く前、私が米国より持ち帰り、水産庁の研究所に寄贈したものであり、今、このような結果になったことに心を痛めています」と異例の言及をされた。
宮内庁によると、1960年の両陛下訪米時にシカゴ市長がブルーギルを寄贈。当時は食用魚として国が養殖方法を研究し、滋賀県も63年から試験的に養殖を始めた。しかし養殖は軌道に乗らず、90年代以降は琵琶湖でブルーギルなどの外来種が急増し、フナなど在来種が減少する影響が出ている。
陛下の責任と言うより水産庁の研究所に問題がありそうですね。とは言っても、今更誰が悪いなんて言っても何の解決にもなりませんが。
食用として持ち込んだのであれば意外と将来の日本の食糧不足に役に立つときが来るかもしれません。繁殖力があるということはそれだけ食糧としての増産もやりやすいということですから貴重な蛋白源として喜ばれるのじゃないでしょうか。何と言っても、エネルギー危機と食糧自給率の少ない日本の未来は食糧難のダブルパンチで国の存続も危なくなっている可能性がありそうですから。
そうならないことを願います!