団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

色素増感型

2007年11月09日 | 太陽光発電

  第2997回で薄膜太陽電池の増産を取り上げたシャープが今度は色素感応型の太陽電池の開発だそうです。先日の21世紀型コンビナート」の起工式を実施といいシャープの元気が目立ちます。

  日経ネット関西版より

  シャープが世界最高効率モジュール──次世代太陽電池 2007/12/03配信

 シャープは次世代太陽電池とされる「色素増感型」の太陽電池で、世界最高効率のモジュールを開発した。太陽光エネルギーを電力に変える変換効率は7.9%で、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が設定している開発目標に大きく近づいた。シャープではモジュールの大面積化などに取り組み、主流の結晶シリコン型に比べて安価に作れる色素増感型の実用化につなげたい考えだ。

 面積が26.5平方センチメートル、変換効率が7.9%のモジュールを開発した。NEDOは色素増感型の太陽電池モジュールについて「2010年に面積900平方センチメートルで変換効率8%」という開発目標を掲げている。シャープはNEDOの委託を受けており、今後は大面積化に取り組む。

 シャープは色素から受け取った電子を電極に渡す役目を果たす酸化チタン膜に着目。大きさ2050ナノ(ナノは10億分の1)メートルの酸化チタンの粒子の配列を工夫し、太陽光が膜中を長く通るようにした。膜に付着している色素に届く太陽光が増えることで、受け取る電子量も増える。

 色素増感型の太陽電池は電極と色素、ヨウ素などの電解液があれば作れる。結晶シリコン型や化合物系の太陽電池では真空装置を使う工程が不可欠だが、色素増感型では不要で、他の方式よりも安価に作れる可能性がある。シャープではさらに変換効率を高める一方、色素の長寿命化に取り組んで実用化を狙う。

  シャープさん頑張っていますね。世界一の座を何としてでも死守する覚悟なのでしょうか。結晶型に薄膜式に加えて色素増感型とあらゆる方式を生産して、将来どれが主流になっても対応できる体制をとるということなのかもしれません。

  国の後押しの無い大変な戦いになりそうですが、このまま何とかシェア一位を守って世界のエネルギーの変換に乗り遅れないように頑張ってもらいたいものです。

  その頃には日本は太陽電池の生産は世界一だが設置は世界最貧国なんてことになっているのでしょうか。バカな政治家や経営者はその頃どんな顔をしているのでしょう!

見てみたい!


本物のプロ

2007年11月09日 | 日本再生

  

プロに憧れ、プロになれなかったことをどこか負い目に感じている私にとって耳の痛い記事がありました。

  四国新聞コラム「一日一言」より

  11月1日付・見えないものが見える人

 普通の人に見えないものが見えている人が時々いる。幽霊だとかオカルトめいた話ではない。本物のプロと呼ばれる人たちのことだ。

 本年度の「現代の名工」に選ばれた丸亀市の旋盤工、野下好治さんも、そんな1人だろう。高精度な電器部品を作るのが彼の仕事だが、彼は普通の人には判別できないミクロン単位の精密な加工技術を持っているという。

 精密な加工をしようと思ったら、普通は目に頼る。だが彼は、手はもちろん、におい、音までも判断材料にするらしい。そんな並々ならぬ細部への心配りが、普通の人にはできない精密な加工を実現する。

 以前、取材で出会ったベテランの救急隊員も、普通の人に見えないものが見えていた。消防署の花形はレスキュー隊員や消防士。救急隊員は比較的地味で、中でも救急車を運転する機関員は日陰のような存在だが、彼の運転技術は輝いていた。

 彼は広い区域内のどの道のどの辺りにどの程度の凸凹があるか、すべて把握していた。交差点を曲がる時も、患者の負担が最小限になる曲がり方を工夫していた。それほどの心配りがあるから、彼の救急車は驚くほど静かだった。

 何百回、何千回と患者を搬送し、何万回と旋盤を操作する。普通の人なら慣れたり飽きたりして、段々と仕事が雑になってくるものだ。しかし彼らは、どれだけ経験を重ねても、仕事への姿勢を変えなかったのだろう。だから段々と視野が広がり、見えないものが見えてきたのだろう。

 どこにいようと、どんな仕事に携わっていようと、忍耐力や意思の力があれば、まぶしい存在になれる。本物のプロの姿がそう教えている。

  成る程、何の仕事でも突き詰めて取り組めば見えない物が見えてくるんですね。我が身を振り返ってみるとそこまで突き詰めて仕事をしてきたとはとてもじゃないが言えそうもありません。

本物どころか並みのプロにもなれずに還暦を迎えてしまった身としては考えさせられるものがあります。長くやれば良いというものでもないでしょうし、長くやったからといって皆がプロになれるわけでもなし。しかし、長く続ける意思の力は大事な条件であることは確かでしょう。私のように何度も職を替わってきた者には特にその大事さが分かる様な気がします。続けることも素質の一つだったはずです。それだけにプロという字にあこがれてきた面もあります。

 何時死ぬか分からぬ歳になった今更ですがそれまでは何かに向かって挑戦したいものです。なんてったて寿命は誰にも分からないのですから諦める必要はないでしょう。

諦めたら終り!