団塊の世代のつぶやき

誇れる日本を取り戻そう

市場動向

2007年11月13日 | 太陽光発電

  第2935回などで日本の太陽光発電の危機を何度も取り上げていますが、もしかしたらもう取り返しが付かないところまできているのかもしれません。ヨーロッパやアメリカは当然のごとく抜いていくでしょうし、産油国や中国に抜かれるのもそう遠くないような気がします。

  産油国では 

  日経エコロミー

  (11/5)太陽光発電などで協力強化・日アブダビ経済相が会談

 甘利明経済産業相とアブダビ首長国のスウェイディ経済企画庁長官は5日、都内で会談し、太陽光や風力など新エネルギー分野の技術協力を強化することで一致した。甘利経産相は会談で「日本企業が高い技術を持つ太陽光発電などで新しい協力を進めたい」と提案。スウェイディ長官も「日本と協力して最先端の技術を取り入れたい」と応じた。

 他国のお世話をすることに反対はしませんが、国内はどうするつもりなんでしょう。よその国に協力している場合かと言いたくなります。全く危機感が感じられません。

 中国では、

  日刊工業新聞より

  アルバック、中国社から太陽電池製造ラインを2ライン受注

 アルバックは中国の薄膜太陽電池メーカー、チャイナソーラーパワー(山東省)から、太陽電池の製造ライン一式を2ライン受注した。プラズマ化学気相成長(CVD)装置やレーザー加工装置、スパッタリング装置などの薄膜形成工程と、組立工程のライン。08年夏にも納入する。1ラインの価格は55億円程度だという。製造ラインの立ち上げから試運転、生産指導まで行う。CSPはシングル構造のアモルファスシリコン薄膜太陽電池を年間50メガワット規模で生産する計画。(更新日 200711 9日)

  その中国市場を狙って日本の企業も

  富士電機、中国で積極展開=太陽電池で新工場も

 11962分配信時事通信

*【北京8日時事】富士電機ホールディングス <6504> の伊藤晴夫社長は8日、北京で時事通信に対し、太陽電池のモジュール組み立てなど後工程を行う工場を中国に新設することを検討していると明らかにした。具体案については「中国の市場動向を見極める」とするにとどめた。 

  いずれにしても、日本の太陽電池産業は国内は放っておいて世界を相手にするしか仕方なくなっているのかもしれません。

  それにしても、これほど未来のエネルギー危機がはっきりしている時に政府のこの無策は素晴らしいとしか良いようがありません。未来の日本国民は折角エネルギー大国になれる機会を逃したこの時代の政府をどう評価するのでしょうか。

空恐ろしい!