秋葉原の無差別殺人事件の犯人が派遣会社の日研総業に雇われていて、その派遣先はトヨタ関連の関東自動車工業であるというのが分かった時点で、その犯行は許されないが、その裏に派遣制度に対する不信を感じたのは私だけでしょうか。
その関東自動車工業のHPに「報道について」とありました。
2008/06/09 「6月8日秋葉原通り魔事件の報道について」
2008 年6月9 日
関東自動車工業株式会社
6 月8 日秋葉原通り魔事件の報道について
この度の事件で犠牲者となられた方々とその家族の方々に心から哀悼の意を表します。また、怪我をされた方々の一日も早いご回復をお祈りいたします。お騒がせして誠に申し訳ありません。加藤容疑者は、人材派遣会社・日研総業株式会社の社員として、平成19 年11 月より弊社東富士工場の塗装工程に派遣されておりました。
勤務態度は6 月4 日(水)までは欠勤も無く、真面目に仕事に取り込んでおりました。また、日常のミーティングを通じコミュニケーションを図り、管理、監督に努めている中では変わった様子はみられませんでしたので、今回の事件に対しては弊社としても非常に驚いております。
今後、人材派遣会社に対しては、このような不祥事が二度とないように、人材の確保、管理、監督について要請していきたいと思います。また、弊社としましても管理、監督を含めて良い職場づくりに努めていきたいと思います。
以上
これを見て、何と無責任な会社だろうと憤りを感じました。人材派遣会社に罪をなすりつけて自社には責任は無いとしています。そうした派遣会社をはびこらしているのはどこなのかという反省の気持ちは全く無いようです。これがトヨタの体質でしょうか。
そしてその親会社のトヨタの体質を良く表している記事がありました。流石私の嫌いなトヨタです。
中日新聞より
トヨタの周辺を舞台に、22回にわたって連載した「結いの心-市場原理と企業」。厳しいコスト削減の中で下請け企業の心が離れていく現実や、企業社会の中での「つながり」が希薄になっている実態に、多くの方から反響があった。強い者こそ「公平性を」、勝てる者こそ「情け深さを」と人々は求める。トヨタにとどまらない現代の企業社会に広がる殺ばつとした風潮。問題提起の声を、2回に分けて掲載する。…以下略
この人材派遣会社のシステムを辞めない限り日本の未来は無いと言っても過言ではないと思います。
幸い私の時代には派遣会社がなかったので私のような会社を何度も替わったような人間でもどこの会社でも何とか定年まで正社員として働くことができましたが、今だったらそういう訳にはいかないでしょう。
結構感情の起伏も激しい私が彼のようにならなかったと言い切れる自信はありません。あんな未来に対する夢の持てない派遣社員という立場になれば自暴自棄になっていたかもしれません。
政治かも、ナイフを販売させないなんてとんちんかんなことを言っていないで、派遣制度なんて止めさせる政治を考えるべきです。それどころか、日本の若者が正社員になれず苦しんでいるのに、その対策も考えず、人口減の対策として1千万人の移民を受け入れるなんてことを言ってるバカな政治家がいるのですから何をかいわんやです。
この国は本当にだめかも!