第3198回で関電の太陽光発電所を取り上げましたが、第2883回で取り上げたシャープのコンビナートの太陽光発電所と一所にしてメガ・ソーラとして堺市と共同で推進するのだそうです。
EDリサーチ社より 2008年6月24日
シャープ、関電、堺市が堺市臨海部に二つのメガ級太陽光発電所建設で合意
堺市、関西電力、シャープの3者は08年6月23日、大阪府堺市臨海部におけるメガ・ソーラ発電計画を共同で推進することに合意した、と発表した。同計画では「堺第7-3区太陽光発電所(仮称)」(発電出力:約10MW)、「堺コンビナート太陽光発電施設(仮称)」(発電出力:最大約18MW、当初約9MW)の2個所のメガ・ソーラ発電を予定している。「堺第7-3区太陽光発電所」は、堺市西区の産業廃棄物埋立処分場「堺第7-3区」において、関西電力が太陽光発電所を建設する。「堺コンビナート太陽光発電施設」は、シャープと進出企業によるコンビナートの各工場の屋根上などに、シャープと関西電力グループが共同で太陽光発電施設を設置し、コンビナート内で自家消費電力として使用する。これらの具体的な進め方は今後、両社が共同で検討を進めていく。また同発電施設にはシャープが10年3月までに稼働を予定している太陽電池新工場で生産する薄膜シリコン太陽電池モジュールを採用する予定。
堺市は同計画を同市が目指す低炭素型都市「クールシティ・堺」の実現に向けた重点的取り組みとして位置付け、円滑な推進を図るため、関西電力およびシャープと協力していく。この堺市臨海部に建設される二つの発電施設の出力を合わせると約28MWとなり、世界最大級の太陽光発電規模となる。同計画によるCO2削減量は合計で年間約1万トンになる見込みとしている。
関西電力では今回、太陽光発電所を事業用として建設・運営することで、諸課題を検証し、太陽光発電の推進に役立てていくとともに、得られた知見は広く公表していく考えという。
シャープでは液晶パネル・テレビを一貫生産する亀山工場において、すでに合計約5MWの太陽光発電システムを導入している。今回、それを上回る規模のシステムをコンビナートに設置することにより、亀山工場を超える環境先進型工場を目指していく。
参考:シャープニュースリリース
さすがシャープさんなかなか抜け目が無いですね。第2564回で書いた亀山工場のようにたっぷりの補助金をせしめるのでしょう。自社製品なんだから減価でというだけでも良いのじゃないでしょうか。その上に莫大な補助金までせしめて万々歳ですね。その金を原価低減に利用するなんてことは考えないんでしょうね。
まあ、太陽電池の工場が太陽光発電をやっていないなんてのも格好がつきませんから発電所自体は当然と思いますが、その裏での莫大な補助金はやはりなんとなくしっくりとしないものがあるのは私だけでしょうか。
いずれにしても、太陽光発電の発展のためには目をつぶるしかないのかもしれません。
なんとなく複雑!