第3074回や第3102回で取り上げた関電の太陽光発電所はやはりシャープの電池でした。まぁ当たり前でしょうが。
日本経済新聞より
シャープと関西電力は堺市の臨海部に世界最大級の太陽光発電所を建設する。シャープが太陽電池工場を建設している「液晶コンビナート」と隣接する2カ所に発電所をつくり、関西電力は国内電力会社として初めて本格的に太陽光発電事業に参入する。
2009年度に着工する発電所の能力は10メガ(メガは100万)ワット。2010年にはシャープが液晶パネルや太陽電池の工場を建設しているコンビナート内の建物の屋根などに太陽電池を敷き詰めて発電する計画もある。
昨日のフランスの太陽光発電の政策や一昨日のIBM、インテルの太陽電池への参入など世界は日本の無策をあざ笑うように次から次へと太陽光発電への傾斜が進んでいる中、日本のメーカーもそれなりに手は打っているようです。何と言っても頼りにならない政府を当てにしていてはジリ貧になるばかりですからメーカーも生き残りに必死でしょう。
国内太陽電池主要8社の生産能力が、2010年に年4ギガワット(1ギガは1000メガワット)を超える見通しになった。07年の生産実績920メガワットの4倍強に相当する。長く生産量世界一を死守してきた日本だが、07年は原料のシリコン不足などが影響し欧州に抜かれた。各社は薄膜型などシリコン使用量が少ない製品の生産を増やす。一方、薄膜型などの新技術は製造装置への依存度が高く、参入障壁が低くなる傾向にある。先進国のドイツをはじめ、中国やインドでは新興メーカーが台頭、今後はグローバル競争が一段と激しくなる。
最大手シャープの既存能力は年710メガワット。このうち薄膜型は現在15メガワットにとどまるが、これを2010年春に60倍超の1ギガワットに大幅増強する。大阪府堺市の新工場で480メガワット、葛城工場(奈良県)で160メガワット、残りは海外。結晶型を含め全社の能力は2ギガワットに達しそう。(掲載日 2008年06月11日)
それにしても、今なら日本メーカーの頑張りで世界の頂点を維持することも可能だと思われるのにそれをバックアップすることをしない日本の政府にはほとほと愛想が尽きます。
日本が世界のエネルギー大国として君臨できるチャンスをみすみす逃すだけでなく、拉致問題では制裁を緩めたり外国人参政権や人権擁護法案を通そうとしたり、1000万人の移民受け入れるなどと日本の足を引っ張ることばかりしている日本の政治家たちは狂っているとしか思えません。
何なんだろう!